Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

高音用スピーカーケーブルの比較試聴(前編)

チャンネルデバイダーとパワーアンプを床下に移動した関係で、インターコネクトケーブルとスピーカーケーブルの見直しを余儀なくされ、そのケーブル選びで自分にとっては新たな発見もあり、ここ2ヶ月程ケーブルと戯れています。

 

2が月前は、第一段階として、とりあえず必要な長さのケーブルを汎用品で揃えた状態でした。それには、高額なケーブルの広告を見て費用対効果を疑い、ケーブルの影響は雑誌などで騒ぐほどでもないだろうと疑っていました。今までも自分のシステムで何回かケーブルを替えて試聴したことはあるのですが、「激変」とは程遠い小さな変化しか私には感じ取れませんでした。しかし、一年程前くらいから、Accutonのスピーカユニットのエージングが十分に進み、パワーアンプやケーブルの違いを表現してくれるようになった気がします。

 

現在は第二段階に移り、高音用のインターコネクトとスピーカーケーブルの見直しを行っています。高音部から始めたのは、Accutonのツィーターの剛性の高さからくる刺激的な部分を何とかしたいと長年思っていたのが理由です。ケーブルで私の長年の課題が解決されるとは思っていませんでしたが、やはり実行してみるものですね、「目から鱗が落ちる」とはこの事かと思わされる体験をしました。これで、ようやくスタート地点に立てた感じです。

 

チャンネルデバイダーとパワーアンプ間のXLRケーブルは下記のとおりです。最近、高音用を3芯ノンシールド(60㎝)に変更しました。先日紹介しました、チャンネルデバイダーのラックを替えたことで、ケーブルの長さを短くできました。他の帯域も、今後見直す予定です。やることが沢山あるのは幸せなことです。

  • 低音 オヤイデ    straight line  110AD
  • 中低音 オヤイデ straight line  110AD
  • 中高音 モガミ  2549
  • 高音 モガミ   2549 (120cm) →3芯ノンシールド(60cm)に変更

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現在のスピーカーケーブルは、 下記の組み合わせになります。長さが4mのもの4ペアが必要ですので、大人の事情を考慮した消去法的な解の結果です。現在の組み合わせでも十分に音楽が楽しめていますが、真空管アンプ愛好家が「球転がし」して遊ぶように、私は「ケーブル転がし」を楽しんでいます。そのプロセスで、これはと言うケーブルとの出会いがあればめでたしめでたし😀

 

*中低音と中高音用のケーブルに間違いがあり図を差し替えました (Nov. 20, 2021)。

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今回は高音用のモガミ 2534 を基準に、3種類のケーブルを比較試聴しました。評価のは「Accutonのツィーターが如何に私のイメージに合った音」で鳴るかを主観的に判断していることをご理解ください。

  1. モガミ 2534 4芯シールド 24AWG
  2. ノンブランド 2芯シールド 18AWG 銀メッキ
  3. ノンブランド 3芯 24AWG 銀メッキ (1本は未接続)
  4. ノンブランド 3芯 24AWG 銀メッキ (2本をツィストして片側3本使用20AWG相当)

 

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まずは、私の定点観測用音源の中から五嶋みどり幸田浩子の演奏を聴きました、音量は80dB前後、控えめの音量だから聴こえてくる音もあります。

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モガミ 2534は自然で優しい音や、小さめのボーカルの口が好きな人に好まれそうな音ですね、聴き疲れしない点は評価できるのですが、私的にはもう少し分解能が高く、高域もスカッと抜けて欲しいです。それから、欲張りな要求かもしれませんが、もう少しピアノの表現力も欲しいです。レストランなどでお客の会話を妨げない、ピアノの演奏を聴いているようです。XLRケーブルの3芯ノンシールドとの相性もあるのかもしれません。嫌な音を出さない、優等生的で、奥ゆかしい性格のケーブルのようです。結果的に、このケーブルを基準に、他のケーブルを聴いたのは正解だったようです。

 

ノンブランド 2芯シールドの試聴記は、10月25日の記事で紹介しています。その時は、「音は情報量が増えたせいか、少し派手に聴こえる」と評して、モガミ 2534の方が好ましいと判断しています。その時は少しじゃじゃ馬的な要素を持った扱いづらいケーブルだなと思いました。前回は高音用のXLRケーブルにモガミの2549を使っていましが、今回は3芯ノンシールドを伴ってのリベンジです。

 

あらためてノンブランド 2芯シールドを試聴してみると、XLRケーブルに採用した3芯ノンシールドとの相性が良いのでしょうか、前回気になった点は影を潜め、このケーブルの良さが活かされています。分解能が高く、音数が多くなり、CDの音源がハイレゾになった感じです。サウンドステージ・奥行き感ともにモガミよりは二回りくらい広く感じられます。そして、ピアノが実在感を伴った音力のある音色になり、私がイメージする生音に近くなりました。前回の印象があまり良くなかったので、今回の試聴でも期待はしていませんでしたが、意外にも私の好みの音を出してくれました。人もそうですが、ケーブルにもリベンジする機会を与えるのは必要のようです。

 

ノンブランド  3芯 (1本は未接続)はこのような小編成の楽曲には相性が良さそうです。音の芯がはっきりしてピントがしっかり合っている感じです。全体的に音がこじんまりとした感じですが、高音はヌケが良く、弱音の表現がしっかりしていますので奥行き感もあります。ピアノの表現力はモガミと2芯シールドの間くらいです。惜しむらくは、高さ方向のサウンドステージがもう少し欲しいです。横方向は十分だけに、残念です。しかし、高音用のスピーカーケーブルを替えただけで、このような音像・音場の変化を感じるとは不思議です。

 

ノンブランド 3芯 (2本をツィストして片側3本ずつ使用)は苦労してツィストの作業をしましたので、期待して聴いたのですが、何となくしっくりこない音です。音が散漫で五嶋みどり幸田浩子の演奏にマイクの焦点がずれている感じです。このケーブルは計6本の線がありますので、後日、接続の組み合わせを変えて試したくなりました。

 

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比較試聴の後半では、アデルのライブ盤(Live at the Royal Albert Hall)を90dB超えの音量で聴きます。4種類のスピーカーケーブルが、どのような表現を見せてくれるか楽しみです😀

 

 

つづく

 

 

XLRケーブルとスピーカーケーブル関連の記事はこちら ↓

 

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