Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

高音用スピーカーケーブルの比較試聴(後編)

先日の比較試聴で、ノンブランド 3芯のツィストしたスピーカーケーブルの試聴結果が期待外れに終わりましたので、使用する芯線の組み合わせを下記の図に示したように「Before」から「After」に変更しました。

 

Before

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After

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「Before」の接続では、音が散漫で五嶋みどり幸田浩子の演奏にマイクの焦点がずれている感じと評したのですが、「After」の接続に変えたら、素は同じケーブルだっとは思えないくらいの変化に驚いています。ダメもとで行った変更でしたが、何事も諦めてはいけない、困ったら知恵を出しなさいと、まるで神様が導いてくれたようです。先日の時点では、ノンブランド 2芯シールドが一番良いと評価してしたのですが、この進化した3芯のツィストも負けてはいません。図らずも、比較試聴の後半は筋書きのないガチンコ勝負になりそうです。

 

 

比較試聴の後半では、アデルのライブ盤(Live at the Royal Albert Hall)を90dB超えの音量で聴きました。アデルの飛び抜けた歌唱力、観衆の声援、そしてロイヤル・アルバート・ホールの熱気を、時空を超えて自分の家で再現したいのですが、それに応えてくれるケーブルはあるのでしょうか。

 

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アデルの音源は、前半戦で自分が好みと感じたケーブルから試聴しました。ほとんどのイベントでは売りたい商品(本命)を後に鳴らすのは、なぜなのでしょうね。それから、私の場合、時間はたっぷりありますので、下記の順番で3日間かけて何回もローテーションして、ブラインドテストでも当てられるくらいまで聴き比べました。今回の試聴で選んだケーブルを長く愛用することになりますので、試聴は慎重にならざる得ません。

  1. ノンブランド 3芯 24AWG 銀メッキ 「after」
  2. ノンブランド 2芯シールド 18AWG 銀メッキ
  3. モガミ 2534 4芯シールド 24AWG
  4. ノンブランド 3芯 24AWG 銀メッキ

 

アデルのライブ盤では、特にサウンドステージの広さ・奥行感を重視して聴いています。どのケーブルでもアデルのボーカルの音像感はそんなに変わらないのですが、聴衆の合唱、声援、拍手、そしてホールの熱気、空気感の表現がケーブルによってかなり異なります。

 

比較試聴の結果、ノンブランド 3芯 24AWG 銀メッキ 「after」が、音数が多さ、音場感の広さ、奥行感の深さで他を優りました。ノンブランド 2芯シールド 18AWG 銀メッキがそれに続きます。聴衆の大合唱の表現を例えると、前者が24ビット、後者が16ビットの音源くらいの情報量の差を感じ、それがサウンドステージの違いにつながるのではと推測しています。

 

私が感じたサウンドステージのイメージ

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上記は90dB超える音量で聴いた時の印象です。高音用のスピーカーケーブルだけを替えているのに、同じスピーカーで再生しているとは思えないくらいの変化です。不思議ですね。以前、パワーアンプ(アキュフェーズとエルサウンド)の比較試聴をやりましたが、これほどの変化は感じられなかったような気がします。私の経験値が上がったのかも😁 再度、比較試聴する価値はありそうです。自分が納得するのが大事ですから。

 

私はノンブランド 3芯 24AWG 銀メッキ 「after」を高音用のスピーカーケーブルとして選びましたが、妻はコンパクトな音場感と優しい音が特徴のモガミ 2534を選ぶかもしれません。人の好みはそれぞれ、だから楽しいですよね😀

 

 

次は中音域(500-3.5kHz)のインターコネクトとスピーカーケーブルの見直しを行います。床下潜り、まだまだ続きそうです。

 

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