Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ノンシールドの3芯ケーブルを試す

先日、Woody&Allenさんからノンシールドの3芯ケーブルをXLRケーブルとして試したらどうかとのコメント頂きました。MMカートリッジやマイクロフォンなど微小信号をハイインピーダンスで伝送する場合、信号線を外来ノイズから守るシールドの機能は必須ですが、プリアンプとパワーアンプ間やチャンネルデバイダーとパワーアンプ間など、状況が許されれば必ずしもシールドは必要ない場合もあります。

 

早速、銀メッキの3芯ケーブルを入手してXLRケーブルをDIYして試聴しました。芯線のサイズは24AWGで細目ですが感触は硬めです。音にどう影響するのかはわかりませんが、ミリタリーグレード(-55~125°仕様)で、確かに絶縁体(カプトン+テフロン)の信頼性は高そうです。Φ6くらいのシールド線を見慣れていますので、この24AWG細いの3本だけでは心もとない感じで、思わず「頑張れ」と応援したくなります。

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製作したXLRケーブルはツィーター用の信号経路でチャンネルデバイダーとパワーアンプ間に接続します。

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最近、いろいろなXLRケーブルを試しましたが、このケーブルで初めてセラミック振動板の出音の良さを保ちながら、超高域での癖が目立たない美しい高音をAccutonのツィーターから聴くことができました。さすがにセラミック振動板からダイヤモンド振動板と同じような質感の音は得られませんが、セラミックの硬性による高分解能で鮮度感のある高音が得られました。不思議なことに、線の細さとセラミック独特のヒステリックさが和らぎ、ツィーターユニットが鳴っている感が減少しました。ツィーターがリラックスして音楽を奏でているのでしょうか、明瞭な高音の中にも優しさが感じられます。

 

例えば、五嶋みどりさんの孤高でストイックに感じられていたバイオリンの演奏が、歌心が感じられる演奏に変化しました。幸田浩子さんのソプラノもツィーターの癖でしょうか以前は少し神経質なところがあったのですが、ケーブルを替えたことによっておそらく録音時の声質はこんな感じだったのだろうと思わせてくれる自然な感じになりました。これからは、今まで以上に音楽に浸れそうです。

 

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世の中にはこれを上回る質感の高音が聴けるのケーブルはたくさんあるのでしょうが、すべてを試す訳にもいけませんので、今回入手した「お値段以上」の銀メッキ3芯ケーブルを高音用のXLRケーブルとして採用することにしました。今回の選択の基準はAccutonのツィーターから私が求めている出音に近いか、またはそうでないかだけの主観的な判断ですので、ツィーターが他のモデルの場合、他を選択する可能性は十分にあります。

 

今回で高音用のXLRケーブルは決定しましたので、次は高音用のスピーカーケーブルの見直しを行う予定です。試してみたいことはたくさんあって幸せです。秋はオーディオの季節ですよね😀