我が家ではプリアンプにはアキュフェーズのデジタル・チャンネルデバイダー DF-55 とシームレスにデジタル接続(音量調整も)できるデジタル式のプリアンプ DC-330 を使っています。
デジタル・プリアンプ DC-330
アキュフェーズのプリアンプ DC-330 には下記のような特性をもったトーン・コントロールの機能があり、目的が合えば重宝します。しかし、このような特性のトーン・コントロールでは中音域のレベルも変化しますので、トーン・コントロールの使用には賛否両論あります。
DC-330のトーン・コントロールの特性
アキュフェーズのプリアンプ DC-330 には聴感特性を補う目的で、下記の様なコンペンセータが搭載されています。我が家では聴感の補正の目的ではなく、バッフルの面積が少なく密閉型エンクロージャーの低域の補正に利用して好結果を得ています。過度な補正は弊害も出ますが、①の+3dB @100Hzまたは②の+6dB @100Hzの補正は私にとっては許容範囲内です。飲み過ぎはいけませんが、適度のお酒は健康にも良いのと一緒ですね。
①: +3dB @100Hz②: +6dB @100Hz③: +6dB @100Hz、+3dB @20kHz④: +9dB @100Hz⑤: +9dB @100Hz、+6dB @20kHz
DC-330のコンペンセータの特性
4ウェイ化が完成するまでの妥協案として、上記のコンペンセータの機能を使い低域の質・量感を高めました。以前はウーファーにソニーのSUP-L11を組み合わせていましたが場所を移動しましたので、現在
22cm ミッドバス用ユニットである Accuton C220-6-222 を暫定的にウーファーとして使っています。
22cm ミッドバス用ユニットである Accuton C220-6-222 を暫定的にウーファーとして使っています。
自然な音場感を求めてバッフルの面積の少なく、正確で芯のある低音を求めて密閉型をコンセプトにしたら、下記の様な太鼓型のエンクロージャーになりました。
Accuton C220-6-222 (22cm ミッドバス用ユニット)
下記がコンペンセータの機能を使った結果です。GRNが補正なしの周波数特性、これに、+6dB @100Hzの補正を掛ければ、ほぼフラットな特性(BLU)になりますが、聴感的には22cmのユニットと小型密閉のエンクロージャーが少し無理しているように感じます。+3dB @100Hzのポジションでは、低域が下降気味(L-GRN)ですが、低音フェチでない私にとっては十分の低音の量感です。楽音の間に微かに聴こえるような暗騒音の再生は、Accutonの25cmウーファー AS250-8-552 の導入までお預けです。
GRN: 補正なしL-GRN: +3dB @100HzBLU: +6dB @100Hz
コンペンセータによる補正結果
DEQXやアキュフェーズのディジタル・ヴォイシング・イコライザー(DG-58、DG-48等)の機能を使えば、もっと高度な最適化が可能でしょうが、このようなシンプルなコンペンセータでも使い方によっては効果を発揮します。
もうすぐ2歳になるタウ君です