Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ヒツジの皮を被ったオオカミ的な音源(録音)との遭遇

リスニングルームの配置換えがほぼ完了して、ようやく音楽を聴くモードになっています。そして、嬉しいことに、この新配置がSonyウーファーと組み合わせたScan-Speakのスピーカシステムのファイナルアンサーとなりそうです。

 

Accutonのシステムを使う時の配置は、今のところ良いアイデアが浮かんでいません。当面はScan-Speakを鳴らす予定ですのでゆっくり考えます。

 

たまたまレコード棚から取り出したメータ/ロス・フィル演奏のリヒャルト・シュトラウス家庭交響曲の録音が素晴らしい(私好み)のです。録音が素晴らしいと感じるので、きっと演奏も素晴らしいのでしょう。1969年の録音です。

 



この家庭交響曲は現代風に表現するとインスタ映えする交響曲ではないようですが、メータ/ロス・フィル演奏の録音を聴くと、クラシックの初心者の私にもこのオーケストレーションの緻密さが伝わってきます。

 

録音・演奏が評判の名盤は多数ありますが、この盤の録音の最大の特徴は、ステレオ録音(2ch)という制約があるにもかかわらず、高さ方向の定位が自然で、まるで我が家のリスニングルームにオーケストラの団員が水平および奥行方向に加えて高さ方向(ひな壇)に配置されて演奏している感じが得らるのです。弦、木管金管、打楽器奏者の水平方向の配置だけではなく、垂直方向の配置も明瞭に聴きとれるのです。ハイレゾ音源でもこのようなオーディオ再生を経験したことはありません。

 

カートリッジは audio-technica AT-ART9XI でも十分にこの録音の良さは味わえますが、DS Audio DS003ではひな壇の上に配置された打楽器類の低音部がより明瞭に聴こえますので、より3次元的なオーディオ再生が体験できます。

 

このメータ/ロス・フィル演奏のリヒャルト・シュトラウス家庭交響曲で「マイベスト・アナログサウンド」更新はもちろんですが、「マイベスト・オーディオサウンド」を更新できました。

 

他の方々と比べられるようなレベルではないですが、まさか自分のリスニングルームでこのようなオーディオ再生に遭遇するとは思いませんでした。筋肉痛になりながらも配置換えに頑張った私に、神様が微笑んでくれたのかもしれません。

 

私のお気に入りのハイレゾ音源が、アナログレコードに追い越されてしまったのです。しかし、メータ/ロス・フィル演奏のリヒャルト・シュトラウス家庭交響曲での経験が、これらのハイレゾ音源を改めて聴くと、今までとは違った聴き方ができるかもしれません。一度聴きとれるようになると、その些細な違いも聴こえるようになるようです。

 

 

 

演奏、録音、そしてオーディオ再生は三位一体だと改めて実感した一日でした。