Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

J-POPの再生は難しい

私はスピーカー、チャンネルデバイダー、室内音響の調整後の確認には自分が何百回聴いても楽しめる音源を定点観測用に使っています。最近、その定点観測用の音源は嫌な音が出ない部類のものだと実感したのです。「気付くのが遅いよ」、などと言わないでください。スピーカーと部屋が仲良く歌う音源を聴く回数が多くなるのは、進化論を持ち出すまでもなく、自然なことですよね。スピーカーだって無機質な機械とはいえ、可愛がってくれているオーナーに褒めて貰えるのは嬉しいはずです。

 

今回は、我が家のスピーカーと部屋が苦戦しているジャンルの音源がテーマです。

 

下記の配置でScan-Speakのシステムでそれなりに聴けるようになったと書きましたが、撤回します。確かに、鳴らしやすい定点観測用音源を聴く限りそこそこのレベルで鳴っているのですが、数年ぶりに辛島美登里さんのCDを聴いたところ箸にも棒にも掛からぬ再生にがっくりです。100円ショップで買えるような汎用OP-AMPが多数使われた機材で録音されたのではと疑いたくなるような音でした。しかし、次に岡村孝子さんのCDに換えても、同じ様な音が出てきたのです。消去法の結果、ポリポリ、悪いのは録音ではなく、我が家のオーディオ再生が原因のようです。自分より先に人様を疑った自分が恥ずかしい。私自身、J-POPの録音にはあまり良い印象が無かったのも、私が間違えた要因の一つです。独特の音作り(一般的でない私の価値観からしたらです😅)がされている音源があるのも少数とはいえ事実ですから。

 

 

 

下記は上記の写真をポンチ絵にしたものです。そんなに悪い配置ではなさそうを自分で思っていたのが今回の落とし穴でした。辛島美登里さんと岡村孝子さんのCDの音があまりにも期待外れでしたので、スピーカーの幅を広げてかなり内ぶりにしたり、またスピーカーの幅をやや狭めて平衡法にしたりして聴いてみました。自分が想像していた以上の変化です。もしかしたら、Scan-Speakのシステムの方がAccutonのシステムより配置に敏感なのかもしれません。Scan-Speakの良さは音の立体感だと思っているのですが、スピーカーの配置や室内音響の不備で音の焦点が乱されると、その立体感が総崩れする(歪む)ような出音になるように私には聴こえるのです。

 

 

 

スピーカーの配置を変えるごとに音響パネルの最適化も行わないと判断を誤ることになります。「音の濁り」は両サイドのパネルで、そして「音の焦点」は中央のV字型に置いたパネルで行いました。音響パネルだらけの美しくない部屋で音楽は聴きたくはありませんが、今回は、3種類のスピーカーシステムを活かすため、動かせる壁と割り切って使っています。この動かせる壁で最適な解が得られれば、次のステップとして美しい部屋づくりにもその経験が活かせます。

 

 

辛島美登里さんと岡村孝子さんの素敵な歌声に魅了されたいと念じながら、もう少し音響調整に頑張ります。お二人から、お褒めの言葉を頂けるくらいのJ-POP再生ができたら嬉しいのですが。

 

 

 

長年かけて会得した変身の術を使っていますので、若い人にはおじいちゃんの姿に見えてるはずの私ですが、気持ちだけですが本当は若いのです。