Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

AS250-08-552-CELLの設置と試聴

AccutonのAS250-08-552-CELLを組み込んだウーファーの配置をいろいろ試しています。このウーファーはサブウーファー的な帯域で使用しますので、タイムアライメントを行う前提ですので配置の自由度は高いです。

 

配置案①

まずは、一般的な配置と思われる太鼓型システムの真横に置きました。本当はウーファーのエンクロージャーの上に太鼓型システムを置いてインラインで聴きたかったのですが、妻が不在で一人では太鼓型システムを持ち上げることができませんでしたので、暫定的にこの配置での試聴となりました。

AS250-08-552-CELL特有の立体的な低音は得られましたが、ウーファーの追加前と比べるとボーカルが横に広がるのが気になります。ミッドバス以上のユニットの下側は空間があった方がよさそうです。

トールボーイ型も選択肢にある中、重低音より自然な音場感を優先して2ウェイのスピーカーをスタンドに載せて使う選択そされている方の気持ちが分かります。それから、平面バッフルタイプのスピーカーも側板の面積はかなり少ないですので、スピーカー間の不要な反射波が少ないのも支持されている理由かもしれません。どのようなタイプにも、それぞれ存在理由があり、聴く人は音楽のどのような要素を重視するかでスピーカーを選択しているのでしょうね。

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配置案②

 ボーカルの横広がりはウーファーのエンクロージャーの側板が残響音を反射しているのが原因ではと思い、座布団を側板の横に置くと自然なボーカルが戻ってきました。このエンクロージャーは70Lで、200L クラスに比べたらエンクロージャーの表面積は少ないですが、それでも音場感を乱しているのが分かります。 

 

エンクロージャーの側面に座布団を一枚!

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最近のハイエンドスピーカーはエンクロージャーの剛性を上げて”内部”の無共振化を図っていますが、剛性の高い素材はスピーカー間の残響音も減衰させずに反射しますので、特に表面積の大きい大型のスピーカーシステムでは使いこなしが重要となります。

私が求める次世代のハイエンドスピーカーは内面と外面の両方にステルス性が備わるべきと考えます。エンクロージャー自身の振動(箱鳴り)はもちろんコントロールした上で、面積の広い外面での音の反射もコントロールすることにより、「ステルススピーカー」が可能となります。「ステルススピーカー」はハイテクノロジー的で響きが良いですのでマーケティングのキャッチコピーに使えると思ったのですが、2010年にパイオニアがカーオーディオ用スピーカーで全く違った意味合いですでに使っていました。

 

ステルス潜水艦(敵のレーダー波も反射しない、自分の音も漏らさない)

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配置案③

「ステルススピーカー」の話は余談として、次はウーファーを太鼓型システムの真後ろに置きました。見た目はまずまずですが、音場感に不自然さを感じます。期待していた配置案でしたが、太鼓型システムの周辺が音響的に複雑し過ぎるのがいけないのでしょうね。

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配置案④

上記の「太鼓型システムの周辺が音響的に複雑し過ぎる」問題を解決するために、ウーファーを部屋の角に寄せてみました。この配置がドンピシャで思わず笑みがでます。

アンプの配置もスッキリして、自然な音場が得られたようです。今までの美しい音に凄みの速度感のある低音が加わり満足です!あたかも、スリムで美しいファションモデルが筋トレをして筋肉質な美しいスーパーアスリートに生まれ変わったようです。

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以上の結果から、配置案④が現時点では一番良さそうです。いろいろな音源を楽しみながら修正を加えていきます。本来はこのエンクロージャーの製作は夏休みの自由研究の課題のはずだったのですが、数ヶ月遅れでほぼ完成しました。玄関ホールに積んであった板材も片付き、これで少し肩の荷が下りました。

 

Accutonの4ウェイで聴くAdeleの「Live At The Royal Albert Hall」は最高です。会場の雰囲気が体で味わえるくらいの音量で聴けるのはオーディオの醍醐味ですね。そして、オルフのカルミナ・ブラーナのような合唱を含む大編成の曲も聴き応えがあります。

 

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