Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ウーファーの配置の検討と結果

先日、Scan-Speakのシステムの配置とクロスオーバー周波数の調整を行いました。それに合わせてScan-Speakのシステムの低音域を受け持つAccutonのウーファー(100Hz以下を担当)の配置も見直しましたので紹介します。下記は調整途中の写真です。

 

 

ウーファーの配置はリスニングポイントでの周波数特性と視覚的なバランスを考慮して決定しました。定在波の影響は巷で言われるほど、私は気にならないタイプのようです。他のお宅でも、定在波が気になったことはありませんので、私の耳が悪いだけかもしれませんね。しかしながら、弱音域の表現を重視する私は、部屋・機器の暗騒音の低さは大事な要素です。

 

 

定在波のシュミュレーションと音響測定結果

StandWave2のシミュレーション結果とArtaでの測定結果をVituixCADに取り込んで、レベルをノーマライズして表示したのが下記になります。青がシミュレーション結果、赤が測定結果です。両者には多少ずれがあり、その原因は①への字型の傾斜天井、②壁の両端が傾斜しているのが影響していると思われます。StandWave2では四角な部屋しか条件設定できないのです。

 

 

 

Scan-Speakのシステムの周波数特性 @リスニングポイント

下記は、Scan-Speakのシステム(ウーファーはAccuton)のリスニングポイントでの周波数特性(青:L-ch 赤:R-ch)です。左右の特性が揃っているのが分かります。音像や音色はもちろんですが、空間表現も重視する私にとってはこの結果は精神的安定を与えてくれます。縦軸はルームアコースティックの全体像を把握するために意図的に広くしてあります。そして、データのゲイティングは広く(>20ms)とってありますので直接波だけではなく残響が含まれています。直接波のみですと、5kHz付近から上のレベルが下降します。

 

 

 

周波数特性はシステムの音圧の最大値を表しているに過ぎず、それ以上、それ以下でもありません。それを理解した上で、その最大値と暗騒音の間にある情報を読み取ってシステムの調整をするのが私にとっては楽しい作業なのです。Z軸に時間をとったBurst Decayの特性もありますが、部屋の定在波とユニットの共振特性を主に表しているように思えて、私はこのデータは使いこなせていません。

 

どの口径のユニットをどの帯域でどのように減衰させて組み合わせるかで音楽表現は変わります。自分のシステム限定になりますが、各ユニットのチャンネルデバイダー設定後の特性(使用帯域、減衰特性、共振特性)をみれば、システムとしての音は、何となくですが推測できるようにはなりました。

 

Scan-Speakのシステムをソニーウーファーと組み合わせるのは私のTo Do Listの上位に入ってはいるのですが、床下に潜って作業する必要がありますので、私の重い腰が上がりません。趣味の世界は「明日できることは今日やらない」くらいの気持ちでいる方が良いと思っている毎日が日曜日の私です😀