Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

K&Kさん宅訪問

念願かなってK&Kさん宅にお邪魔してきました。Auro3Dさんから、私と音の好みが似ているかもと2年前に紹介して下さったのがK&Kさんなのです。

 

今年の8月、K&Kさんには我が家のAccutonのシステムを聴いて頂き、「好きな傾向の音」と言って頂きました。Auro3Dさんの直感が当たりましたね。そして、K&Kさんから今度は我が家にもと、お招き頂いて実現したのが今回のオフ会です。

 

下記はK&Kさんのリスニングルームです。写真では分かりづらいですが、石井式で仕上げてあり、部屋に入ってすぐ自然な響きと分かります。K&Kさんは、ルームアコースティックの観点から絵画などは壁には飾られていません。欧米の家を真似て、壁に隙間があれば、そこを絵画で埋めようとする私とは大違いです。そして、左側のスペースには奥様愛用のグランドピアノが置いてあります。楽器は何ひとつ演奏できませんが、オーディオを楽しむ私にとっては羨ましいかぎりの環境です。

 

 

*ピアノ写真はK&Kさんのホームページより転載

 

K&Kさんの2chのシステムの特徴は往年の名器の一つ称される日立HS-500を4台使ってヴァーチカル・ツインで構成されていることでしょうか。そして、内蔵ネットワークを取り除いたHS-500の低域側にはサブウーファー、高域側にはスーパーツィーターを追加され、4ウェイのマルチアンプ方式で現代的なスピーカーシステムに仕上げられています。K&Kさんはイマーシブオーディオもやられていますが、門外漢の私には説明する知識はありません😅

 

上流にはOppoとアナログ方式のチャンネルデバイダーが使われています。パワーアンプは音の良いことで定評のあるパワーMOS FET(2SK405/2SJ115、自作マニアにしか通じないですよね)を搭載したSANSUI製が7台使用されています。実は私はSANSUIのアンプの深みのある音色(三次元的?)が好きでだいぶ前になりますが愛用していました。もし、SANSUIが現存していたら、AccuphaseではなくSANSUIを選択しているかもしれません。Accuphaseは2004年に発売されたA-65以降、グルーヴ感のある躍動する音になって、私のAccuphaseに対する評価が変わり、今日に至っています。

 

冒頭で、K&Kさんと私は音の好みが似ているかもと記しましたが、それに加えて音楽の好みも似ているようです。以前、我が家でのオフ会でK&Kさんが持参された音源すべてが、演奏良し・録音良しの条件が揃い、かつ私の好みだったのです。私もそれらの音源を入手して、私のお気に入りとなってオフ会でも多用させて頂いています。

 

前置きが長くなりましたが、試聴タイムに入ります。多くの楽曲を聴かせて頂きましたが、私と関連する音源についてのみ紹介します。

 

K&Kさんが一曲目に選ばれたのが白鳥英美子「さくら」でした。この曲が鳴りだして直ぐに、Auro3Dさんと私は思わず見つめ合ってしまいました。理由は、先日Auro3Dさんと彼の友人二人を招いての我が家でのオフ会で、私が一曲目に選んだのがこの白鳥英美子「さくら」だったのです。こんな偶然初めてです。

 

私の場合、オフ会の最初にオーディオシステムの特徴が掴みやすいヴォーカルものを聴いて貰うようにしています。音量はお客様の耳のウォーミングアップも兼ねて、小音量での再生で耳の感度を上げて聴いて頂きたいのです。ヴォーカルものでもいろいろありますが、私の場合、細身ながら芯のある女性がイメージできる歌手の音源を選択しています。以前は、今井美紀「恋の唄」でしたが、現在はK&Kさんに教えて頂いた白鳥英美子「さくら」がスタメン入りしました。もしかしたら、K&Kさんも私と同じ意図で選曲されたのかもしれません。

 

日立HS-500とSANSUIの組み合わせのシステムから、私が追い求めている方向性のオーディオ再生に出会うとは新鮮な驚きです。細身ですが健康的で気品のある白鳥英美子さんが現れました。

 

アデルのThe Royal Albert Hallでのライブ盤の16曲目の「Someone Like You」と最後の17曲目の曲「Rolling in the Deep」は私のお気に入りでオフ会でも聴いて頂いています。最後の曲「Rolling in the Deep」では、アデルと聴衆が一体となって歌うのが感動的なのです。この感動を味わって貰いために、一つ前の曲「Someone Like You」を聴いて心の準備をして貰いたいのです。K&Kさんも同じ意図で選曲されているようでした。

 

これ以外にグリモーのクレドを含めていろいろな音源を聴かせて頂き、我が家の音の傾向が似ているなと思いながら聴かせて頂きました。

 

オフ会の最後に、アナログレコードを数枚聴かせて頂きました。その内の一枚が、山崎ハコ「てっせん子守唄」でした。山崎ハコさんは知ってはいましたが、真剣に聴いたことがありませんでした。しかし、この曲もK&Kさんに教えて頂いて、今では私のお気に入りになっています。

 

デジタル再生も素晴らしいのですが、アナログ再生は人によってはこちらの方が、オーディオ的な観点から、より鮮明に聴こえて好みだと思われるかもしれません。我が家ではアナログ再生では、デジタル再生時のような広大なサウンドステージが表現できていませんが、K&Kさん宅のアナログ再生はデジタル再生と同等かそれ以上でした。K&Kさんは何も足さない・何も引かないOppoのデジタル再生が好きだそうです。

 

K&Kさんはアナログプレーヤーは VICTOR QL-Y55Fをお使いです。このプレーヤーはトーンアームの共振の影響をマイコン制御で抑えているのが特徴です。そして、カートリッジは同じくVICTOR MC-1です。このカートリッジは、現在でも音が良いことで評判のMC-L1000と同じ構造で、ICの製法を応用したマイクロコイルが使用されています。

 

*写真はオーディオの足跡からの転載

 

VICTORのQL-Y55、 MC-1ともに数十年以上前の製品ですが、保存状態が良いのもあるのでしょうか、なんで現代でも通用するような音がでるのか不思議です。日立のHS-500といい、K&Kさんの手にかかると、彼の愛情が伝わるのでしょうか往年の名器たちが蘇るようです。

 

音楽に時を超えて愛される音楽があるように、オーディオ機器にも数百年とは言いませんが、数十年は愛される名器もあるようです。最近は、新製品にしか目がいっていなかった私、ちょっとだけ反省しています😅

 

このように、オーディオを愛する方々とのオフ会では学ぶことが多いです。