Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ミュージックサーバーの試聴

先日、あまり期待しないで入ったオーディオショップで下記の3種類のミュージックサーバーを比較試聴することができました。日本のオーディオショップでDELAとfidataのトップモデルが同じ環境で試聴できる所は数少ないと思いますので、神様のいたずら(悪魔の囁き)としか思えません。子供が森で道に迷って、お菓子の家(魔女の家)にたどり着いたような感覚です。甘ーい、誘惑に負けそう😅

 

今回試聴させて頂いたミュージックサーバーはDELA N1fidata AS2Soundgenicの3種です。

 

 

 

上記のミュージックサーバーを鳴らす機器がまた素晴らしい組み合わせだったのです。アキュフェーズのプリ(C-3900)とパワーアンプ(A-80)はリファレンスアンプとして申し分ありません。トランポートはSforzato DST-LEPUSで、私が現在使用しているDST-01の後継機になります。そして、SoulnoteのSACDプレーヤー(S-3)は今回はD/Aコンバーターとして使用されましたが、私的にはとても気になっているモデルです。そして、スピーカーは私が今一番聴いてみたかったB&W 801D4 Signatureなのです。これ以上何を望むの、ですよね。

 

 

 

今回は、予約無しでの訪問でしたが、ショップの担当者が親切な対応して下さり、上記の様な黄金の組み合わせで個人試聴させて頂きました。偶然?にも私のポケットには下記の音源が入ったUSBメモリーが有ったのです。これも、神様の巡り合わせなのかもしれません。もしくは、確信犯だったりして😅

 

 

 

試聴の感想です。

まずはDELA N1でグリモーの「クレド」を鳴らして貰いました。そして、驚いたのがB&W 801D4 Signatureの音数の多さと音場感の広さです。ここはショップの試聴室ですので、他のスピーカーも左右と後方に何セットも置いてあるのですが、そのような不利な環境を忘れさせてくれるような素晴らしいオーディオ再生でした。本当に能力の高いシステムが持つ力なのでしょうね。それなりに環境が整った部屋で鳴らしているAccutonのシステムがB&W 801D4 Signatureに空間表現力で負けていると思うほど素晴らしかったです。比べる方が無謀なのは分かってはいるのですが…😅

 

次にfidata AS2で同じ曲を再生して頂きました。不慣れな環境での試聴では、DELA N1とfidata AS2をブラインドテストしたら判別できないのではと思えるくらいの僅差でした。しかし、私の脳がfidata AS2の再生音により反応しているような気がしないでもありません。

店員さんが、試しにSoundgenicのモデルも聴いてみませんかと提案があり、そのモデルを使用している私としては願ってもない申し出、こちらからお願いしたいくらいです。Soundgenicで何の不満も感じないような結果になれば、私は心穏やかにSoundgenicで音楽が聴けるのです。経験豊かな店員さんにとってはすでに結果が見えていたはずですから、この私の状態は、カモがネギを背負ってきた感じですよね😅

 

DELA N1fidata AS2で聴いたグリモーの「クレド」が我が家より数段素晴らしく、さすが天下のB&W 801D4 Signatureと思っていたのですが、Soundgenicの音を聴いて安心しました。B&W 801D4 Signatureといえども、Soundgenicで鳴らすとサウンドステージ感が狭まり、標準的なレベルのオーディオ再生に感じられました。AccutonのシステムがB&W 801D4 Signatureに空間表現力で劣っていると思ったのは、DELA N1/fidata AS2Soundgenicの能力の差が影響していたようです。

 

我が家でもSoundgenicを使っていまして、それなりの空間表現は出来ていたと思っていたのですが、DELA N1fidata ASは高価ですが音楽再生能力は私の想像以上でした。

 

美味しいカモ状態になった私が次にお願いしたのが、テオドール・クルレンツィス指揮のストラヴィンスキーバレエ・カンタータ「結婚」での比較試聴です。

 

先鋒はDELA N1、私の耳もショップの環境にも少し慣れてきたようで、冷静に判断が出来るようになりました。音楽的な観点からは完成度の高い再生音と感じました。

 

次鋒はfidata AS2、クリアな低音、下方リニアリティの高い中音、そして明瞭な高音はオーディオ的な聴き方をする私ですので、こちらの方が合っているような気がします。

 

今回は、たまたま入ったショップの担当者の親切な対応でDELAとfidataのトップモデルが試聴できました。ミュージックサーバーを変えてもそんなに音は変わらないのではと内心思っていた私ですが、上記の様なハイエンドの世界で評価の高いシステムの組み合わせで聴くと違いは歴然でした。この結果を知ってしまった以上、もう後戻りはできない気持ちです。

 

DELA N1fidata AS2のどちらかを導入すると、AccutonとScan-Speakのスピーカーシステムがより楽しそうに音楽を奏でてくれるのだろうなと想像してしまいます。しかし、良い音がするから「はい、購入します」と即決できるような価格の品ではないですので、もう少し悩んでみます。

 

もし、今回一見客の私にショップの担当者が塩対応していたら、今回の縁はなかったはずです。オーディオの神様がより良いオーディオ再生を追い求めている私を導いて下さっているのかもしれません😀