Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

OTOTENに行って来ました

オーディオのイベントOTOTENに行って来ました。受付けにはかなり人の行列で、並ぶこと20分、何とかならないものかと不満がでてきましたが、受付けの若い女性に「笑顔で楽しんで来てください」と神対応され、さっきの不満は吹き飛んでいきました。

 

おじさん達はなぜか褒めるのも苦手、笑顔も出し惜しみする人種のようですので、口角を上げて、イベント会場にLet's Go😄

 

 

 

OTOTENに行ったのは見てみたい・聴いてみたい機器があった訳ではなく、市販されているメーカー製の最新のスピーカーシステムの音を聴いてみたかったからです。マルチアンプ方式で自作のスピーカーシステムの調整は自分のあまりあてにならない耳(聴力と音感)と音響測定で音決めをしていますので、独りよがりになる可能性があります。自分が気持ち良く音楽が聴けるのならそれで何の問題もないのですが、やはり、普遍性をもった出音にはしたいのです。

 

OTOTENでは、市販のスピーカーシステムを多く聴いたわけではありませんが、私が聴いたほとんどのスピーカーシステムは、スマホのカメラで言うところの美肌モードONでとても聴きやすいのですが、私には透明度の少しですが低いガラス越しに聴いている感じがするのです。微小信号のリニアリティがファジーで見えそうで見えない、聴こえそうで聴こえないのでストレスが溜まる程ではないですがまどろっこしいのです。

 

私は瑞々しさや生々しさを感じない音楽再生には聴きやすさ・心地良さを感じないのです。人が張り上げて歌った時には声帯や体の固有振動の割合が増え歌声に濁りが混ざりますが、それも表現の一部ですのでそれも聴きとりたいのです。そして、聴衆が1万人いれば、1万人それぞれの人の拍手・声援を聴きとりたいのです。自分は一般的な音楽愛好家だとは思っていません。私は巷で言うオーディオマニアなのでしょう。

 

しかしながら、思いがけない出会いもありました。ブライトーン&DYNAUDIOのブースで使われていたスピーカーシステム DYNAUDIO Confidence 30 は私が目標にしている音像・音場の再生をかなり高いレベルで実現していました。

 

DYNAUDIO Confidence 30

 

 

DYNAUDIO Confidence 30 の高度な表現力は上流機器のクオリティの高さも貢献しているのでしょうが、空気が澄んだ高原のテラスで音楽を聴いている感じがしました。私はオーディオマニアですが、はったりのある音を求めてはいません。弱音域の立体感のある音も含めて聴きたいのです。ピアノはピアノらしく、ヴァイオリンはヴァイオリンらしく生々しく、そして、音色豊かに聴きたいのです。それが DYNAUDIO Confidence 30 からは私には聴こえたのです。

 

正直言って、DYNAUDIOのスピーカーシステムのデザインは私の好みではないのですが、音楽の表現の仕方は私の心を捕らえたようです。そして、自分が向かっている方向性はあながち間違いではないのかなと思えてきました。これは、大きな収穫でした。ちなみに、私はVivid Audio の曲線が綺麗なデザインが好みです。

 


それから、ブライトーン&DYNAUDIOのブースで三浦孝仁氏によるSOtMのデモも 、三浦氏のマイクロフォンを使わなくても広い会場に届けられる明瞭で声量のある解説も素晴らしかったです。三浦氏はオーディオ評論家ですが、熱心なオーディオマニアでもあるのが、彼の解説から感じ取られます。三浦氏の誠実な人柄が伝わってきました。

 



受付けでの「笑顔で楽しんで来てください」の神対応から始まったOTOTENは、私の方向性を後押ししてくれたDYNAUDIOのスピーカーシステムとの出会い、そして、三浦孝仁氏の「誠実な人柄と笑顔」で幕を閉じました。