Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

2種類のカートリッジの特性を測る

当初はホーンスピーカーシステムの最終調整の報告を予定していましたが、私の気分が乗りませんでしたので、他のことをして遊んでいます。

 

先日スピーカーの調整で測定用機器をセットアップしてしましたので、そのついでにカートリッジとフォノイコライザの特性を測りましたので紹介します。こんな事に時間を使わないで、音楽を聴いたらを言われそうですが、私は試験勉強の前に机の上の片付けから入るタイプなのです😅

 

基準(周波数と振幅値が分かっている)信号はAnalogue Productions The Ultimate Analogue Test LPで発生させ、TASCAMオーディオインターフェースを使ってパソコンにデータを取り込み、音響測定ソフトウェアArtaスペクトラムアナライザの機能を使いました。

 



 

テスト1:Ortofon MC-A90

カートリッジはOrtofon MC-A90、フォノイコライザはSutherland Hubbleの組み合わせでの1kHzの信号(テストレコードのTr1)のスペクトラムです。高調波の歪みはよくコントロールされているのが分かります。

 

下記は1kHzの信号(テストレコードのTr2)のクロストークの結果です。Ortofon MC-A90のデータシートでは>28dB@1kHzとなっており、我が家のテストではそれ以上の結果が得られましたので、トーンアームの調整もビギナーズラックで上手くできているよです。

 

 

スト2:DS Audio DS001

DS Audio DS001のカートリッジとフォノイコライザのセットの組み合わせでの1kHzの信号(テストレコードのTr1)のスペクトラムです。高調波の歪みはOrtofon MC-A90より数dB少ないですね。L-chとR-chのレベル差はほぼゼロでした。



DS Audio DS001のカートリッジとフォノイコライザのセットの組み合わせでの1kHzのクロストーク(テストレコードのTr2)のテスト結果は、データシートに記載されている値が得られませんでしたので、私の調整不足が原因なのでしょう。測定しならがら、VTAとラテラルバランスを調整してみます。「アナログの達人・できる人」は聴いて判断されるのでしょうが、私には無理ですので道具に頼ることにします😅

 

感想

今回は2種類のカートリッジの基本的な特性を測りました。その結果をみるとアナログ再生でもCDと同等のダイナミックレンジが得られているのが分かります。歪み率はアナログ再生はCDに比べて劣り、測定上は歪みとネガティブに分類されますが、そのほど良い高調波成分が聴感上(個人差はありますが)心地良さを感じるのでしょうね。

 

analogmagik software & Test LPs

カナダのAnalogMagikからテスト用LPレコードとWindows用ソフトウェアがセットになったアナログ・セッティングツール「analogmagik software & Test LPs」が発売されています。こちらを使って調整するとより精度の高い調整ができるようです。