ノッティンガムのプレーヤー用のモーターベースは完成して、今は人工大理石で自作したプーリーの評価を行っています。
まずは下記の様にVPI SDS (Synchronous Drive System) の周波数を60.00Hzに設定して、テストレコードの1kHzを再生しながら、なるべく1kHzに近い値になるようにプーリーの溝を少しずつ削りました。SDSはトルクが要求される起動時には115Vでモーターを駆動しますが、定常状態になると電圧を72Vまで下げモーターの振動を抑えてくれます。
下記の様な構成で自作したプーリーの回転数を確認しました。テスト用信号は Analogue Productions の The Ultimate Analogue Test LP に録音されたものを使い、イコライザアンプの出力をオーディオインターフェースでアナログ・デジタル変換した信号をPC上のソフトウェア Arta のスペクトラムアナライザ機能で評価しました。
下記はプーリーの最終版の特性です。60.05Hzでシンクロナスモーターを駆動した場合、テストレコードの1kHzの基準信号が 1kHz となりました。測定誤差を考慮すると私的には十分に満足レベルです😊
正確な回転数が得られて安心していたところ、1kHzの前後 (880 と 1120Hz) に‐75dB程のピークがあるのに気付きました😂。VPIのモーターとプーリーの組み合わせではそれより20dB低い値ですので、私が卓上ドリルを使った”なんちゃって旋盤”で自作したプーリーの真円度の誤差がその原因と推測しています。しかし、日曜大工レベルの道具でここまでできた自分を褒めてあげたいです。
改めてネットでプーリーの検索をしたら、使えそうなプーリーが見つかりました。溝径は求めているものと少し違いますが 駆動周波数を調整することで対応できそうです。
もう少しでノッティンガムのプレーヤープロジェクトも完結しそうです。 ノッティンガムのプレーヤーの音には大満足していますので、このような試行錯誤も苦になるどころかプロセスを楽しんでいます😁