先日、我が家の庭に遊びに来たキジが「運」を運んで来てくれたようで、妻が2週間の間に3回もリスニングルームに来て音楽を一緒に聴いてくれました。結婚してウン十年で初めてです😀
一日目
妻が青木十朗のバッハ:無伴奏チェロ組曲第6番のCDを、友人から勧められて借りてきましたので一緒に聴きました。その友人は大原哲夫著の「チェリスト、青木十朗」で知ったそうです。大原哲夫は音楽関係の出版に多くかかわっており新忠篤との共著もあるそうです。CDは録音に拘りをもつFine NFレーベル、録音は旧五島美術館です。
青木十朗の本とCD
二日目
青木十朗の演奏を通しで聴いた後、次回は妻から他の演奏家のものも聴いてみたいとのことで、Antonio Menesesと寺神戸亮の演奏はCDで、Anner Bijlsmaはレコードで聴いて貰いました。Antonio Menesesのチェロはカルザスが愛用していたゴフリラーで録音はカルザスホールです。寺神戸亮はヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる演奏ですので、現代のチェロの音色とは違い軽やかな音色が印象的でした。そして、録音はワンポイント録音が特徴です。それぞれの演奏・録音から受ける印象の違いに、普段クラシックを聴かない妻には新鮮な驚きだったようです。
Anner Bijlsmaは組曲6番のみヴィオロンチェロ・ピッコロを使い、録音は1979年です。このレコードはクラシック音楽好きの友人から譲って貰った一枚で、今でも評価が高く貴重なレコードのようです。当時の私はクラシック音楽とは縁がなくその良さも十分に理解していませんでした。私には、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラとヴィオロンチェロ・ピッコロの楽器の歴史や機構の違いなど分からずに聴いているなんちゃってクラシックファンです。
三日目
バッハのチェロ組曲の6番を4人の演奏者で聴いた後、なんと妻から次は編成の大きい曲を聴いてみたいと言うことで、私の大好きなブラームスの交響曲第4番をCarlos Kleiberと小澤征爾指揮のCDで聴いて貰いました。交響曲はそれなりの音量で聴いている私ですが、大音量が苦手な妻に嫌われたら元も子もないので、普段の半分くらいの音量で優しいブラームスの鑑賞会でした。演奏の後で聞いたら、妻には丁度良い音量だったそうです。私もおもてなし上手になったようです😀
今回のリスニングルームの片付けで、一時的にLPレコードを100枚ほど玄関ホールに置いています。妻に怒られる前に何とかしなければいけないのも、もう一つの現実です😂
番外編
手作りのお店を覗いたら何か床の感触が違います。足元をよく見るとコナラやクヌギの落葉が撒かれています。歩くと葉っぱが刺激されて心が落ち着くような香りがしてきます。こんな素敵な落葉の使い方があるのですね。