今回変更した点はボリュームの機能を持つ回路のみを小型のシャーシーに入れてコントロール機能を持った本体から独立させます。この利点は、機器間の配線の自由度が上がり、チャンネル間のクロストークを抑えることです。ボリューム部は基本的に電子ボリュームのICで構成され、その電源と制御信号はコントローラ本体から供給します。
現実的?なマルチアンプ用ボリューム
下記の構成図は、現在私が理想と思うDAコンバーターに組み込まれたマルチアンプ用ボリュームシステムです。デジタルとアナログの良さを生かした設計となっています。マスターの音量調整はアナログで6dBステップ、デジタルで0.5dBステップで行います。パワーアンプはゲインコントロールの付いた製品を使い、スピーカーの能率の差を大まかに補正して、ユニット間の音圧をある程度揃えます。最終的にはデジタルボリュームで精度の高いレベル補正を行います。
ハードウェアの構成としては、マルチアンプ用ボリュームの本体と、”DAコンバーター+アナログボリューム”の機能がモジュールからなっています。そのモジュールはモノラル仕様ですので、4Wayでは、計8個必要となります。
究極?のマルチアンプ用ボリューム
最近は雨が多く、晴耕雨読の生活をしている私は結果的に読書の時間が多くなっています。
移動図書館で何気なく手にした本が記憶に残る一冊になりました。「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」 レイチェル・ジョイス著は、昨年定年になった私には共感する内容となっていました。自分の生き方、妻との関係、父と子の関係が見事に描写されています。是非とも、60代の夫婦に読んでほしいです。読書感を語り合うことによって、残りの人生と夫婦の関係がより豊かになるかもしれません。
我が家では、私の勧めに応じてくれて妻がこの本を読み始めました。彼女の感想を聞くのが楽しみです。