部屋の窓を開けての音楽再生ですので小音量でも音楽の瑞々しさを感じる音源が良いですので、選んだ一枚はヨーヨー・マの「SOLO」です。オフセンターで聴いていますが音が瑞々しく立体的で、まるでヨーヨー・マが目の前で演奏してくれているみたいです。椅子に背をあずけて、コーダイの無伴奏チェロソナタを聴いていると禅の世界にも通じる「無の境地」へと誘ってくれます。
最近、我が家のリスニングルームは第２のリビングルームとして活躍しています。妻の広報活動が功を奏してオーディオ愛好家以外のお客様が見えて、お茶をしながら音楽をBGM的に楽しんだり、「音が飛ぶような」音源をそれなりの音量で再生してオーディオの楽しさを体験して頂いています。
先日、妻の学生時代の友人で野口五郎の大ファンと言うご夫妻が遊びに来て下さいました。当日は雨模様で観光は中止して家で音楽鑑賞することにしました。お持ち頂いた野口五郎のCD3枚程通しで聴いて頂きました。４０年位前の録音ですが、変な加工も無く野口五郎の音楽への情熱がひしひし伝わってきました。ご夫妻にも初めて本格的なオーディオ装置で聴き、改めて野口五郎のミュージシャンとしての凄さを実感して頂いたみたいで、「涙が出る位、感激した！」と言って頂きました。私も自分の青春時代を思い出し、涙腺が緩みそうになるくらいの凄い演奏および録音でした。
一人で静かに音楽を聴くのも良いですが、この様に他の方々と一緒に音楽のある空間を共有するもの「至福の一時」です。
