天城越え - Myu Audio日記

CDーRにフラットトランスファーされた石川さゆりの「天城越え」は音楽性と録音の良さで、月一度のペースで聴いています。特にこの版では、石川さゆりが丁寧に歌詞を一つ一つ絞り出すように歌っているのが分かり、聴く方も自然に姿勢を正してしまいます。まるで、世界的に名の知れたオペラ歌手がドラマチックな旋律のアリアを歌っているようです。

先日、姉夫婦が遠方から遊びに来てくれましたので天城・河津・稲取を案内してきました。石川さゆりの「天城越え」に出てくる名所「浄蓮の滝」にも寄ってきました。この滝は日本の滝百選の一つで落差は２５ｍ、幅は７ｍあるそうです。

浄蓮の滝

「天城越え」の歌詞に登場するこの滝の脇には「天城越え」の歌碑があります。「浄蓮の滝」も良いですが、直ぐ近くの「河津七滝」もお勧めの滝の名所です。大小７つの滝が楽しめます。

「天城越え」の歌碑

ここの滝壺にはジョロウグモの化身が棲むとの伝説があるそうです。「むかし樵夫が、落とした鉈を探しに滝つぼの中に入ると美しい女性と出会う。その女性と姿を見たことの公言をしない約束をしたが、「滝の主は女郎蜘蛛だ」と村人から聞き、その出来事を話すと樵夫は深い眠りについた。」（Wikipediaより）。あらためて「天城越え」を聴きますと、石川さゆりはその情念をドラマチックに歌いあげているが分かり、彼女の歌唱力の凄さを感じます。

嫁さんが手配してくれた稲取の宿の前で、まるで置き物のようなかもめ２羽に出会いました。近くまで行っても逃げなかったので記念写真を一枚。