Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

残響特性測定しました

新リスニングルームの残響時間を測定しました。前回の周波数特性の結果を見て、定在波の影響はビギナーズラックで上手く分散したみたいで一安心しました。強化石膏ボードで仕上げた(未完成)状態での残響時間を測定する機会はそうそう無いですので、その結果に大変興味があります。

加銅鉄平氏の著書によると、残響時間の最適値は下記の通りとなっています。我が家の部屋の容積は88㎥(だたし、床面積は15畳程度)ですので 0.55秒が音楽(クラシック)鑑賞には最適とされています。石井氏の著書ではジャズ鑑賞には同サイズの部屋の場合0.45秒を奨励されています。


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下記のプロットが我が家の残響時間の測定結果です。測定には音響測定ソフトウェア Artaを使いました。残響時間は平均で約0.6秒ですので、強化石膏ボード仕上げを考慮すると妥当な値と思います。壁にはサーロジックのSVパネル、定在波パネル、桧の合板数枚が立てかけてありますので、その影響(効果?)も測定結果には含まれています。それらを一時的に部屋から全て出して測定した結果にも興味がありますが、体力がありません少なくても、部屋の素性の良さが確認できたのは収穫です。

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下記のプロットは1kHzでの減衰特性です。非常に素直な形で減衰しているのは分かります。そして、部屋の暗騒音の低さも納得の値です。

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フラッターエコーを残したまま最適残響時間を達成すると、風呂場の風情の不快なサウンドになってしまいます。」とサーロジックの村田氏は書かれています。まだ、傾斜壁を採用していない部屋でのフラッターエコーの影響はどれ程あるのでしょうか。
そして、村田氏が重視されている「初期反射音の質」については来年の課題です。このように、ルームアコーステックだけで十分に遊べます。

次回は遮音工事の結果を紹介する予定です。測定データは有りませんが、耳で聴いた範囲での現状を纏めてみます。毎日、音楽を聴くのが楽しくて段ボールの開封がなかなか進みません。私の専用ルームですが、妻に怒られる前に動かなければ....




先日、NHKの番組で長嶋茂雄さんに有働由美子アナウンサーがインタビューする番組「100年インタビュー長嶋茂雄」が放映されました。一番印象に残った言葉は、有働さんからの最後の質問「夢は何ですが」に長嶋さんは「走ってみたい」でした。妻にもそのことを話したら、涙を流していました。私も年老いて耳が遠くなったとき「音楽をもう一度聴いてみたい」と言うのかな....