Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

リスニングルームの音響測定結果

我が家のリスニングルームの防音・内装工事も無事終わり、オーディオ機器の搬入も落ち着きましたので、基本的な音響の測定を始めました。

1.部屋の基本データ
長辺: 5.7m
短辺: 4.3m
高さ: 3.5m (傾斜天井の平均値)
内装の仕上げ: 檜の板と角材



2.定在波の影響
定在波を影響を調べるため、ソニーの38cmウーハー SUP-L11のみを駆動して低域の周波数特性を測定しました。下記がスピーカーから3.5mの試聴位置での結果です。強化石膏ボードを2重に使い防音工事した密閉度の高い部屋にも拘わらず、適切な部屋の寸法比が功を奏してか、モード周波数が上手く分散して大きなピーク・デップが発生していません。 部屋は左右対称の造りですので、L/Rの特性も良く揃っています。
このような素晴らしい低域の特性が得られるとは想像していませんでしたので嬉しい限りです。

定在波の影響
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3.残響時間
通常は壁・天井を石膏ボードに壁紙で仕上げますが、今回思い切って壁に檜板、天井に檜の角材を使い内装を仕上げてみました。下記が部屋に全ての機材が入った時の残響時間の結果です。

部屋の容積は約85㎥あり、加銅鉄平氏が奨励されているリスニングルームの最適残響時間より30%程短くなっていますが、
以前の部屋がかなりデッド気味だったせいかもしれませんが、聴感的には十分にライブに聴こえます。この部屋の特徴は250Hz付近のミッドバスの残響時間が他の帯域より短くなっているところです。ブーミングの原因となる壁・床振動がそれなりに制動されていることを示しています。

残響時間
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4.防音・遮音性能
我が家の遮音壁(仕上げ材も含む)の厚みは150mm程しか有りませんが、遮音性能は私の環境では十分です。iPhoneで簡易的に測定しましたらD-50程の性能は確保できているみたいです。音源・楽曲にもよりますが、ピーク値で100dB位が私の最大音量です。マイケルジャクソンの曲を掛けながら、家の外に出て音漏れのレベルを調べてみますと、かすかに聴こえる程度でした。夜は80から90dBで音楽を聴きますので、外への音漏れはほとんど無視できます。

我が家での最大音量
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この部屋の防音設計は防音専門のコンサルタントに依頼しました。この方は「出来る限り薄くてコンパクトな防音」をコンセプトにされています。今回、これが我が家でも証明された形となりました。木造住宅でも、高密度の吸音ウール・ロックウール・アスファルトマット・遮音ゴムマット・強化石膏ボード・2重窓・2重ドアの組み合わせで十分な遮音性能が得られました。


5.総括
一年間に渡り、部屋の防音と内装工事の概要を記事にしてきました。お付き合いありがとうございました。

今回のリフォーム費用はそれなりのスピーカーが買える位はかかりましたが、私にとっては十分に価値ある投資と思っています。但し、これ以上のオーディオへの投資は妻に怒られますので、これからは手持ちの曲を楽しむのに専念したいと思います。

「最初の100日間」の感想でした




先日、伊東市にある川奈ホテルに行ってきました。ここは、半世紀以上前、マリリンモンローと大リーガーのジョー・ディマジオが新婚旅行で訪れた場所として知られています。最近、ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智ノーベル賞受賞につながる微生物を発見したのは、ここのゴルフコースの土だそうです。

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広い庭を散策していますと、なんと天然芝のテニスコートを発見しました。泊り客専用だそうです。私はゴルフはしませんが、テニスは週に数回地元の仲間と楽しんでします。


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一生に一度で良いですから、こんな絨毯のような芝のテニスコートで球を打ってみたいものです。