しかし、その時は突然に来たのです。今日から我がオーディオルームはライブエンドデッドエンドからデッドエンドライブエンドと移行します。先週紹介しましたStereo Sound Flat Transfer Series/石川さゆり「天城越え」を聴いて、奥行き感のある少しですが再生ができて気を良くしました。そこで、スピーカー間に設置している音響パネルを後方面に移動してみました。そして、我が家のホーンスピーカーシステムでも奥行き感の表現ができるようになりました。
ライブエンドデッドエンド(Before)時の再生音では録音スタジオの録音風景が浮かんできます。ボーカルは別ブースで近距離でマイクに向かって歌い、他の楽器の演奏者たちは各自でヘッドホンでモニター音を聴きながら演奏している感じです。確かに、音響パネルをV字型に置き、その一次反射で、ボーカルの音像感は出ます。昨日までの私はこの様な耳元で歌っているようなボーカル再生が好きでした。しかし、他の楽器の音もこの音響パネルで一次反射されますので音場感が制限されます。ピアノソロの録音などは、パネルが有った方がピアノ音の実在感が増します。
デッドエンドライブエンド(After)時の再生音では映像を通して石川さゆりさんのショーを見ているようです。スピーカー間の音響パネルがありませんので、一次反射音が無くなりましたので、マイクに近付けた唇の動きの表現は後退しまいましたが、石川さゆりさんの等身大の立ち姿や各楽器の配置が気持ち良い位イメージできます。総合的に、後壁からの反射音により音楽に厚みが出たように感じます。
昨年、Accutonのミッドバスの追加やホーンをWoody&Allen工房さんの無垢円形ホーンに変更したことが、私を新たなステージに導いてくれたようです。また、以前の状態に戻るかもしれませんが、当面はデッドエンドライブエンドで音楽を楽しむ予定です。