先週の実験でスピーカーの間隔は、再生音の繋がりや視覚的な収まりの良さのから、我が家では丁度2m位が良さそうと分かりました。
今日はスピーカーの振り角の調整に励んでいます。今回はエンクロージャーにマウントされているミッドバス(Accuton C220-6-222)の歪が無視できる範囲で再生帯域を広げて調整しました。試行錯誤の結果、我が家での制約条件と私の好み(音場感・音像感)から、ほぼスピーカーと試聴位置は正三角形、そしてスピーカーの振り角は顔の10cm程前で交差する配置が良さそうです(下の図参照)。
スピーカーの振り角は、人それぞれで聴く音楽の種類などによって、良しとする音場感や音像感が異なると思います。一部の人によっては当たり前の事かもしれませんが、私的には、今回の実験で得たものが多かったです。2点ほど紹介します。
(1)ミッドバスのユニット(Accuton C220-6-222)は想像していた以上に振り角で再生音が変化する事を実感しました。これは、私にとって、次期エンクロージャの仕様を決めるのに大変参考になるデータです。我が家の部屋のサイズと比率の場合、振り角無し(後方壁と並行に配置)では、再生音が壁などに影響されて、直接波と反射音の伝達時間のバランスが崩れます。ミッドバスのユニットが中高音のユニットとホーンより、振り角に敏感なのは私にとって意外な結果でした。
(2)スピーカーの振り角を調整する場合は、ルームチューニング材の最適化も同時に行う必要がある。我が家にはサーロジックのSVパネルが8枚設置されています。パネル8枚すべてをフロントに置いて、ライブエンドの状態にすると、再生音の躍動感は増しますが、奥行き感の表現をもう少し求めたくなります。そこで、フロント中央のパネル2枚を後方壁の左右の角に置いて実験しました。結果は、頭を180度まで振りながら試聴しますと、直接音とパネルからの反射音の両方の音が認識できる位になり、頭の角度で音像の移動が発生します。最終的には、頭を振っても音像のでき方が最小限なパネルの配置にしました。
最後に、我が家のリビングには、今回の実験のためオーディオルームから一次的に追い出した吸音材が置いて有ります。今から(嫁さんに怒られる前に)、試聴を繰り返しながら、これらの吸音材をオーディオルームに戻しす予定です。