Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

システムのブロック図を更新

我が家のオーディオシステムのブロック図を自分用の備忘録として更新しましたが、せっかくですので、話の種にでもなればと思いこのブログでも紹介することにしました。

 

オーディオ機器の選択基準は価格や音だけではなくデザインも重要な要素ですよね。私の場合、お値段以上の中古品も選択肢に入りますので、出会い(縁)も必要です。そのような選択基準で選び、生き残っている機器で構成したのが現在のシステムになります。

 

我が家の機器の平均使用年数は10年位でしょうか。最年長はEsotericのP0で30年選手です。その次はソニーウーファー(SUP-L11)とドライバー(SUP-T11)です。プリアンプやパワーアンプはいろいろ世代交代しましたが、この最上流と最下流のモデルは長年不動です。最近の機器は高額になり、費用対効果や所有する満足度を考えると購入に躊躇してしまいます。生きる源にもなる物欲が無くなったのでしょうか、いけませんね~。若い頃は欲しいものがあるから仕事も頑張れました。

 

下記は上流機器のブロック図です。アナログプレーヤーはVPI Synchronous Drive System を使い60Hzで駆動しています。その他の機器は中村製作所の160VAの200Vダウントランスを介して駆動しています。Nottinghamのプレーヤーのトーンアームとモーターは純正の物ではありません。トーンアームはロクサン(TABRIZ-ZI )とグランツ( MH-10B)、モーターは日本パルスモーター製のものを使っています。

 

 

 

上流機器を収めたラックの写真です。機器のブランドがバラバラですので、見栄えがしませんね😅 

 

 

下記はチャンネルデバイダーとパワーアンプ類、そしてそれらの電源のブロック図です。我が家の特徴はこれらの機器(スピーカー以外)はダウントランスを介しての200V駆動、そして床下に置いてあることです。但し、Apollonの400W@8Ωのパワーアンプは200Vダイレクトでの駆動です。 離れて配置しているデジタルプリ(Accuphase DC-330)とデジタルチャンネルデバイダー(Accuphase DF-55)はHS-LINKで接続しています。

 

 

上のブロック図には複雑になるので記載していませんが、ホーンシステムもあります。Accutonと駆動系は共用です。4ウェイのマルチアンプ方式を採用していますので、パワーアンプが7台もありますが、妻の目には触れないので、妻はあるのさえ忘れていると思います。奥様に隠し事はいけませんが、「床下オーディオ」お勧めです😀

 


一年に一度くらいはこのようにシステムのブロック図を更新して、自分のシステムを客観的に見ると次の目標がなんとなく見えてきます。すこし、物欲が出てきました😀

 

 

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苺棚をDIYしました。苺の苗は親株から出るランナーにできた子苗に植え替えて株の更新を行います。株の更新はもっと早い時期にやるべきかもしれませんが、現在指向バイアス病に罹りオーディオ一筋でした。苺棚、もう二つ必要です。来年は苺三昧かな😀

 

 

「家庭内オフ会」と「逆・千夜一夜物語」

「家庭内オフ会」と言う表現は妻に不評なのですが、同じ家根の下に住みながら、私の部屋=リスニングルームで一緒に音楽を聴くことは、年に数えるほどしか無いのです。お互い好きなことをやっている(お互いを尊重している?)それなりに幸せな夫婦なのです。

 

先日のオフ会で使った音源、白鳥英美子さんが歌う「秋桜」と「さくら」を妻がお茶を持って来てくれた時に耳に挟み気に入ったようです。もう一度あなたのシステムでしっかり聴いてみたいと、私としては願ってもないことです。妻から怒られそうな表現ですが、カモがネギを背負って来きました😅

 

白鳥英美子さんの曲を2回繰り返して聴いて貰いました。彼女の透き通った高音は素敵だけれど、オリジナルの山口百恵さんと森山直太朗さんの歌の力には及ばないかなとの感想でした。

 

次に、中島みゆきのファーストアルバムが聴きたいとのことでしたので、「私の声が聞こえますか」のレコード(1976年発売)を光カートリッジで聴いて貰いました。中島みゆきさんと我々夫婦はほぼ同年代ですので、その頃を思い出しながらそれぞれの青春の思い出話に花が咲きました。妻は「歌詞」を味わうタイプで、歌詞が良く聴きとれる音源が良い録音および良いオーディオ再生の基準です。「広い音場」に喜んでいる私とは対極にある聴き方をしますので、時々ダメ出しをされるのですが、今回はそれも無かったのでホーンシステムでのヴォーカル再生との相性が良かったのでしょうね。

 

今回の家庭内オフ会は特別に「玉座」が用意されていますので、妻も私もそれにふさわしく正装して格調高く音楽を鑑賞しました。妻にこのなんちゃって合成写真を見せたら笑っていました😀

 



この家庭内オフ会の終了間際に、他の中島みゆきさんの曲を聴きたいとの申し出がありました。やっぱり、カモがネギを背負って来きましたね。ウフフ。レコードは12枚、CDは17枚ありますので、オーディオの王が妻に毎夜曲を贈る「逆・千夜一夜物語」の始まりです。曲が終わりそうになった所で「続きは、また明日」そして「明日はもっと美しい曲だよ」と音量をゆっくりと下げる作戦です😀

 

より高く、音のよい玉座とオフ会

猫型スピーカーを導入しましたので、ホーンシステムとツーショット写真😀 

 

 

 

冗談はさておき、今日の本題はソファーをさらに嵩上げしましたので紹介します。先日の記事では90mm上げた時の効果を紹介しましたが、今回はさらに桧の角材を追加して、なんとなんと今回は(テレビショッピングのノリです😅)180㎜に挑戦しました。流石にこの嵩上げですと座布団では対応できませんので、足元には踏み台を設けました。そして、耳の高さは1250mmになりツィーターの高さと同じになりました。

 

 

Auro3Dさん、K&Kさん、Tomyさんをお招きしてのオフ会が翌日に迫っていましたが、仮組して結果が良かったので、前日の夜から 部屋に必要な材料を運び入れ、当日の朝に安全性のある台座が完成しました。大事なお客様、怪我をさせてはいけませんからね。

 

実を言うと、初対面の方とのオフ会の直前になって普段と変わったことをやると良い結果につながることは少ないので、実行するかしないかかなり迷ったのですが、安定・熟成した音より「私の現在進行形の音」を聴いて貰えればよいのではと割り切り実行に移しました。

 

で、「玉座」での試聴の結果です…… 180㎜の昇り降りの不便さはありますが、それを補って余りある音の良さがあります。Auro3Dさんは以前の状態の音をご存知ですので、良くなったとのお言葉を頂きました。視覚的にはスピーカーを見下ろす感じです。正しく、玉座から庶民を俯瞰する王様の目線です。そして気持ち的には、音楽を聴かせて頂いているから、音楽を聴いてやっている(上から目線になったような)感じと言ったら大げさでしょうか。

 

当初の目的は、ツィーターの高さと耳の位置をなるべく合わせて高音域の広がり感と明瞭度をあげることが目的でした。しかし、いろいろな高さで聴いてみると、低音の量感・質感の違いに気づきました。それは、高音の影響だろうと言われそうですが、私は低音の響きそのものが違うのだと思います。我が家はへの字型の傾斜天井でリスニングポイント辺りが一番高く4mあります。平均値は約3.5mです。天井高が2.4mや2.7mの部屋ですと、一般的な椅子に座っての耳の高さ90㎝位が丁度良いのかも知れませんが、我が家では耳の高さをそれより20cm程高くするほうが良い結果となりました。20cm以上高くしてみたらと言われそうですが、高所恐怖症の私には無理です。心臓がパクパク、音楽に集中できそうにありません😅

 

スピーカーとリスニングポイントは音鳴りの良い位置にしなさいと言われますが、天井高によっては普通の椅子の高さはベストではないかもしれません。現代社会ではキングよりクィーンの方が実権を握っていますので、玉座の確保は難しいかもしれませんが試す価値はありそうです。

 

玉座はオーディオ的には素晴らしいのですが、利便性がいまいちですので、数ヶ月後には撤去しているかもしれません。しかし、自分で体験して実行に移すのは大事なことです。雑誌やネットの情報から知識は得られます。それに加えて、自分の体験が加わると自分の判断に迷いが少なくなります。

 

最後に、普段何気に聴いている自分のシステムですが、オフ会で他の方と一緒に聴いていると気づかされることがあります。今回はその一つの対策を紹介しました。

 

高いことは良いことだ

我が家のホーンシステムは円形ホーンを使っていますので、インライン配置に拘るとツィーターの位置はどうしても高くなってしまいます。角型のラジアルホーンを使うとそのような悩みは発生しないのですが、私は円形ホーンが発する自然な音場感が好みなのです。円形ホーンとインライン配置は私のホーンシステムの音決めの軸となっていますので、これをベースに更なる音質向上を目指します。

 



 

11月にボロトレーンさんとのオフ会で、録音の良い音源をそれなりの音量でソファーの後ろで聴くとより広大なサウンドステージが感じられるのを発見しました。

 

ソファーの中央からの目線   vs.    ソファーの後ろに立っての目線

 

 

リスニングポイントからスピーカーまでの距離は3.7m、ツィーターの高さは1.25m、ソファーに座った時の私の耳の高さは1.1mですので2.3度見上げるかたちになります。ウーファーのエンクロージャーは12cm角の木のブロックにのせていますので、このブロックを背丈の低いものに変えれば、少なくともツィーターは耳の位置に近くはなりますが、私の視点はリスニング側にあります。本音は、スピーカーは重過ぎてインシュレータを交換する心の準備ができていません。軟弱な私、まずは簡単に実験できるところから始めます。

 

我が家のリスニングルームはへの字型をした傾斜天井で、リスニングポイントでの天井高はちょうど4mになります。私的にはこの空間を使わない手はないと思っています。軟弱な私ですが、ポジティブ指向でもあるのです。

 

 

 

200Lのエンクロージャーは持ち上げられませんが、ソファーは私一人でも持ち上げられます。そこで、ソファーに下駄を履かせることにしました。妻にはゴミ扱いされながらも、こういう時のために取っていた桧の角材が約に立ちました😅 これで耳の高さが90mm高くなりましたので、仰角は0.9度まで下がりました。

 

 

スピーカー(ツィーター)の位置を下げるか、耳の高さを上げることによって仰角は調整できますが、耳の高さを90㎜上げると視野がかなり変わります。車に例えると、セダンからSUVに乗り換えた感じです。私は聴覚は視覚に人並み以上に左右されるタイプのようですので、この新しいセッティングで聴く音楽は素晴らしいです。どっかのサイトで椅子を指揮台のようなものの上に置いているオーディオ愛好家宅の写真を見たようなきがします。

 

問題はソファーが高くなりましたので、私の短い足が届きません😅 「おーい、○○くん座布団2枚持っておいで」と師匠が弟子に頼んでくれて問題解決です。

 

コーヒーテーブルにも手が届きづらくなりました。音をとるか利便性を取るか悩ましいところです。そこで閃きが、スキップフロアのオーディオルームが良さそうです😀

 

心に準備ができたらウーファーのインシュレータも高さの低いものに変えてみます。このように工夫するのが大好きな私です。「黄金の60代」まだまだ枯れている場合ではありません。

 

ヘッドシェルは新しい方が良いかも

光カートリッジ用に My Sonic Lab のヘッドシェル「SH-1Rh」を購入しました。ヘッドシェルは比較試聴しての購入は現実的ではありませんので素材・デザイン・価格の観点から直感で「SH-1Rh」を選択しました。My Sonic Lab のカートリッジは一度は使ってみたいですが私には高価で手が出ません。しかし、ヘッドシェルなら私でもなんとかなりました。こう言うのもお茶を濁すと言うのかな😅

 

 

こちらは、中古で購入した時に付いていたオーディオクラフト製のヘッドシェルです。この製品で特に気に入らなかった点があった訳ではありませんが、「ヘッドシェルと女房は新しい方が良い」どっかのオーディオ誌に書いてあったような😅



やっちゃいました。My Sonic Lab のヘッドシェルのリードの端子をカートリッジのピンに無理やり挿入しようとしたら折れてしまいました。「ヘッドシェルと女房は新しい方が良い」と言ったので罰が当たったようです。古女房の理解があってこそ男の趣味ですからね。古女房は大事にしましょう😅



誰を責めるわけにもいかないですので、My Sonic Labのリード線「MR-1Rh」を購入して対応しました。ネットで検索したら端子の広げ方が紹介されていました。それから、ヘッド側とカートリッジ側の端子の径が異なることも初めて知りました。このようにいろいろと失敗しながら、私のアナログの経験値は上がっています。



肝心な新旧ヘッドシェルの音の違いですが、駄目の私に分かるはずがありません。しかし、ヘッドシェルが新しくなると音の通りが良くなり、太陽に当ててふかふかになった布団で寝るのと同じくらい気持ちが良いです。良く分からない例えですね😀

 

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日曜日に参加しているテニスクラブで、親睦が目的のクラブ内の団体戦がありました。参加者は42名で、競技レベルを考慮して抽選で6チームに分かれて団体戦を行いました。わがチームはなんと3位になり、お米2kgと缶ビールを頂いてきました。テニスもオーディオも素敵な仲間がいるとより楽しめます。

 

長年のオーディオの仲間とのオフ会

ゴンザエモンさんとWoody&Allenさんが我が家に遊びに来られました。

 

ゴンザエモンさんには現在のリスニングルームが石膏ボードがむき出しの状態から、ひのき板・角材を使った仕上げの直後、そして部屋がこなれてきた現在の音を定点観測して頂いています。あの家に行っても得るものはないので、もうわざわざ訪問するまでも無いと思われても仕方なかった時期が長かったので、来て頂いただけで元気を貰っていました。

 

Woody&Allenさんには円形ホーン、太鼓型エンクロージャー、トランス式アッテネーターなどでお世話になっています。特に普通の工房ではまったく相手にしてくれないような太鼓型エンクロージャーの製作はWoody&Allenさんとの出会いがなければ実現していません。

 

今回はそのような大事なお客様をお迎えしてのオフ会でした。当日は天気にも恵まれ最寄りの駅でお二人をピックアップして、富士山が良く見える丘で腹ごしらえしました。

 

 

 

今回はソニーのユニットで構成した3ウェイのホーンシステム(使用歴約20年で、DS Audioの第一世代光カートリッジ DS001 (数ヶ月前に中古で購入)、蘇ったエソテリックのCDトランスポートのP0(使用歴24年)、そしてスファルッフォートのネットワークトランスポートDST-01(使用歴12年)を使い、お二人にお持ち頂いた音源や私が調整に使用するMy定番の音源を長時間に渡り聴いて頂きました。

 

 

 

自分が普段聴く音源では気づかないことが、お二人にお持ち頂いた音源を聴くと、自分のシステムの改善点(伸びしろとも言う😅)が見えてきます。我が家の現在のクロスオーバー周波数は400Hzと5600Hzです。これにホーンドライバーと相性の良いミッドバスを追加すると明瞭度の高い中低音が得られそうです。それから、ツィーターを3500Hz位から使えるユニットに交換するとより広いサウンドステージが得られる可能性があります。我が家のメインはあくまでもAccutonのスピーカーシステムですので、ホーンシステムにどれだけ手間とお金をかけるかは微妙なところですが、挑戦する価値はありそうです。

 

それから、お二人に光カートリッジ(DS001)とオルトフォンのMCカートリッジ(MC-A90)を比較試聴して貰いました。POPSなどは光カートリッジの鮮度感の良さが活きているとの感想を頂きました。11月にお越し頂いたボロトレーンさんやHさんも同様な感想でしたので、やはり光カートリッジの良さは本物のようです。来年の我が家のオーディオの予算で第三世代の光カートリッジ(DS003)の購入を予定しています。しかし、新しく発売された Fidelix のMCカートリッジ(MC-F1000)も気になりますね~

 

私のオーディオのモットーは「プロセスを楽しむ」ですので、マイペースでマイペストサウンドの更新を目指して頑張ります。

 

最後に、長年お世話になっているゴンザエモンさんとWoody&Allenさんに少しは良くなった我が家の音楽再生を楽しんで頂けたのなら、少しは恩返しができたのかなと思っています。今回のオフ会ではまったりと(時には真剣に😀)100曲くらい聴いたかもしれません。楽しい時間はあっという間に過ぎますね。気がついたら夜中の3時でした。

 

 

 

これからも、このブログを通じてオーディオ愛好家との新たな交流が生まれることを願っています。来週はマルチチャンネル再生を楽しまれている方々が遊びに来られる予定です😀

 

女性の声とオーディオ的音質の好み

最近、超音波洗浄機と吸引洗浄機を使いにレコードの洗浄に励んでいます。洗浄の待ち時間にジャケットの写真を眺めていると、あらためて自分の好みの女性の声質(ルックスもふくめて?)に気づきました。私の青春時代のお気に入りはアグネス・チャン薬師丸ひろ子八神純子です。三人に共通するのは優しさのある透き通った高音でしょうか。半世紀経った今でも、私の女性の声の好みは変わっていないようです。三つ子の魂百までです。

 



なぜ、好みの女性の声のことを取り上げているかと言いますと、それが私のスピーカーユニット選びやチャンネルデバイダーの設定・調整の基準になっていると、この年になって気づきました。もちろん、それだけではありませんがそれが私の好きな音であることは間違いありません。

 

それから、Sting と「The Last Ship」で「practical arrangement」をデュエットしている Jo Lawry の声質は今の私の好みのど真ん中かもしれません。彼女に耳元で囁かれたらイチコロです。妻からは「それはあなたのファンタジー、私に無いものをは求めないで」とダメ出しされそうです😅

 

ニューヨークのパブリック・シアターでStingとデュエットしている Jo Lawry



私の場合、彼女らのヴォーカルを聴きながらチャンネルデバイダーのクロスオーバー周波数と減衰特性を決めることが多いです。そして、スピーカーの角度や配置は交響曲を使って広いサウンドステージが得られるようにしています。ジャズは好きなのですが、良くわかりませんので、オーディオの調整に使うことはほとんどありません。従って、我が家のホーンシステムからはブリブリのジャズは聴こえてきません。

 

これが、「オーディオは人なり」と言われる由縁なのでしょうね。