Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

日東紡エンジニアリング SYLVAN(シルヴァン)試聴記

以前、千葉市稲毛にある日東紡エンジニアリングのサウンド・ラボ試聴室に行った時の感想を紹介します。
 
今回の訪問の目的は今までにないコンセプトで設計されたAcoustic Grove System(AGS)の試聴室で愛聴盤を試聴することでした。AGSは壁からの反射波をコントロールして空間的・時間的に分散することにより、仮想的に部屋の壁を無くす事を目的に設計されていると私は理解しています。この反射波の分散のさせかたに技術に裏付けされたノウハウがありそうです。AGSの技術は詳しくhttp: //www.noe.co.jp/technology/27/27news1.htmlに紹介されていますのでご覧ください。
 
吸音でもなく反射でもない21世紀型のルームアコースチックパネルに期待を抱いて試聴を開始しました。一曲目はいつもながらイーグルスのXRCDでのライブ盤 Hell Freezes Over の6曲目 Hotel California です。結論から先に言うと、ただただ感動したと表現するしか無い。まるでコンサートの聴衆の一人としてその場にいるような気持ちになった。一人ひとりの拍手と声援が3次元的に見えるようである。普通なら混変調による歪みが感じられてもおかしくないところが、AGSによって一次反射がうまく分散され、キメの細かい散乱波の効果で明瞭に聴こえた。
 
2曲目は小澤征征爾・ベルリンフィル・普友会合唱団演奏のオルフのカルミナ・ブラーナです。このCDも是非この試聴室で聴いてみたかった私の愛聴盤です。普友会合唱団の混声合唱がいかに明瞭かつ力強く聴こえるかがポイントです。結果は Hotel California の時と同じように素晴らしかったです。一聴衆になり切って試聴してしまいました。
 
日東紡エンジニアリング SYLVAN(シルヴァン)の効果は大変魅力的なのですが、SYLVANのような奥行きが深いルームアコースチックパネルは私のオーディオルームには導入できないのが残念です。ただし、自宅試聴の機会があれば、我がオーディオルームの定在波の影響がどのようにSYLVANで改善されるのか、音響特性は取ってみたいです。
 
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