Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

200V入力絶縁トランスの比較試聴

中村製作所よりNSIT-2000plus MarkⅡを自宅試聴用に貸して頂いたので、下記の3種類の200V入力・100V出力の絶縁トランスを比較試聴した。

試聴した絶縁トランス(試聴順)
1. 中村製作所   NSIT-2000plus MarkⅡ (中村製作所より借用品)
2. オヤイデ電気       CS-1000T+CS-500T  (私の現使用品)
3. 電研精機           NCT-F3型 1KVA  (友人の現使用品)

試聴の感想:
オヤイデ電気のCS-1000Tはパワーアンプ、CS-500TはCDトランスポートとDEQXに接続して試聴した。 オヤイデのトランスは絶縁トランス無し(ナーマルな100Vダイレクト接続の状態)に比べると低音が立体的に聴こえ、SN比も上がり交響曲などでの音場感の表現に改善がみられた。 音は素直でこれだけしか知らなければ特に不満は無い。 オヤイデのトランスからのうねりは全く言って良いほど聴こえない。
 
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電研精機のNCT-F3型 1KVAはオヤイデの物より分解能は高く聴こえる。音の粒立ちもかなり良い。 だだし、電研精機のトランスはうねりの音が大きいにで設置に注意が必要で、室外に設置が望ましい。残念、写真をとるのを忘れてしまった。

中村製作所のNSIT-2000plus MarkⅡを意図的に一番最初に試聴した。理由は、一般的に後に試聴する機器の方が評価が高くなる傾向があるからだ。 最初の音だしだけで今まで私が聴いていた音と違うと聴き分けらた。他の二つのトランスには申し訳ないがレベルが違う。小信号時でも音の鮮度・分解能が高いので、録音時のスタジオの暗騒音も含めて雰囲気が分かる。 オーディオの試聴に良く使われるダイアナ・クラールのCD Love Scenesの11 番目の曲 My Love Is では研ぎ澄まされた切れの良い指を鳴らす音、引きしまった筋肉質で躍動感のあるウッドベース、そして音数が多く解像度の高いボーカルが立体的かつ空間表現豊かに音楽を聴かせてくれた。中村製作所のトランスからのうねりは全く言って良いほど聴こえない。

 
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すべてのトランスの試聴を終え、あらためて中村製作所のNSIT-2000plus MarkⅡを接続して、イーグルスのXRCD版でホテル・カルフォルニアのライブ録音を大音量で堪能した。まるでコンサートの中で他の参加者と一緒に拍手をしてような錯覚を覚えるくらいだ。理屈抜きに音楽を聴くのが楽しい。まさしくオーディオ的快感!である。
 
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