Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

スピーカーシステムの音響測定結果

昨日は会社の仲間10人でテニス三昧でしたので、今日はオーディオ三昧の日です。午前中は、懲りずにDEQXにマイクを接続して音響測定をしました。結論から先に述べれば、Woodly&Allen製20cm円形ホーンを導入してから我家の再生音はより音楽が楽しめるようになりました。中高音ユニットのクロスオーバー周波数を3kHzから2kHzに下げれるようになったのが大きな要素でした。JBL, TAD, Sonyの2インチのドライバは2-3kHzに数dBの緩やかなピークがありますので、この帯域をより適切なユニットに任せることにより聴き(機器?)疲れにしない自然な再生音が得られます。
 
スピーカーシステムの構成       
 低音:   ソニー SPU-L11+ラフトクラフト製エンクロージャ
 中音:   ソニー SUP-T11+山本音響工芸製ウッドホーン SS300 
 中高音:  エール音響 4550DE + Woodly&Allen製20cm円形ホーン
 高音:   フォステックス T500MkII
 
まずはスピーカーから2m地点での、チャンネルデバイダーを通さない時の周波数特性です。ここでのポイントはDEQXのソフトウェア上でレベル調整は全く行っていません。DEQXの出力OPアンプとパワーアンプのゲインを変えハードウェア的にレベル合わせを行っています。ソニーのドライバーSUP-T11は20kHzまで再生能力がありますので、周波数特性の観点からは2ウェイで十分なのですが、2kHz以上をより軽量な振動板を持ったエール音響 4550DEに任せると分解能が改善され再生音に瑞々しさがでてきます。一つ改善したい点は中域のホーンを一回り大きくして300-500Hz付近がレベル低下を最小限にとどめたいです。
 
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下記のプロットは今回設定したフィルタの特性です。タイプはバターワースの48dB/Octです。クロスの周波数は400Hzと2kHzです。中高音ユニットは2-3kHz付近からスルーで出し、高音ユニットは10kHzのLCフィル ターでつないでいます。今回フィルタのタイプはバターワースを選択しましたが後日他のタイプもテストする予定です。
 
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下記のプロットはスピーカーから2m地点での、チャンネルデバイダーを通した時の周波数特性です。赤の線が総合特性で、青が低域、緑が中域、そして緑が高域のみの特性です。高域はエール音響の4550DEとフォステックスのT500MkIIの合成結果です。DEQXでのイコライジングは現在必要性を感じていませんので行っていません。
 
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下記のプロットはスピーカーから2m地点での、チャンネルデバイダーを通した時の過度特性です。青が低域、緑が中域、そして赤が高域のみの特性です。見やすいように低域と中域のレベルは上げてプロットしてあります。DEQXの自動補正は使用していませんが、高域のユニットのみ1.3msecの遅延を加えています。DEQXでのタイムアライメントの最小設定値は1.3msecですので、手動での調整はこの辺が限界です。あとは物理的にスピーカーユニットの移動が必要です。個人的にはタイムアライメントも重要ですが、タイムアライメントを完璧にとるためにユニットの配置がばらばらになるのは弊害の方が大きく感じます。
 
デジタル領域でのタイムアライメントの調整は音質の劣化無し、かつユニットの配置の最適化がはかれますので、ここにデジタルタイプのチャンネルデバイダーの存在価値を感じます。
 
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それでは、皆さま楽しい連休をお過ごしください。