先日の記事「マイ・カートリッジの聴き比べ」で、生形氏は評論家の中では自分と近いオーディオ再生の価値観を持った方ではないかなと申しました。その背景が今回の記事になります。
ステレオ 2023年 04 月号で生方三郎氏の新しく出来たリスニングルームが「部屋に注ぎ込まれた思い」と題して紹介されています。
生方氏はアキュフェーズのデジタルチャンネルデバイダーを使ってマルチアンプ方式で自作のスピーカーシステムを鳴らされています。そして、偶然にも我が家と同様ウーファー部をミッド・ツィーター部の後方に配置されているのです。
ウーファー部を後ろ二下げミッド以上を前に出してセットできるようになったことで、それぞれのキャビネットが邪魔し合うことなくなり、空間表現能力が向上したと述べられています。
正しく、我が意を得たり。自分と同じ様に感じる人がいることを知りちょっと嬉しくなりました。もちろん、何ごとにも、一長一短あります。人それぞれがオーディオ的観点から何を優先するかで決断されれば良いと思っています。そして、聴く音楽のジャンルによってもオーディオ的優先事項が異なりますので、それがオーディオ再生の奥の深さなのかもしれません。