Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

Wavecorのツィーターを聴いた(前編)

Wavecorのツィーターの新製品TW045WA01を、我が家のホーンシステムに繋いでクロスオーバーの調整と試聴を繰り返しています。今回はその前編です。

 

下記はソニーのドライバーSUP-T11とWavecorのツィーター中間をアコースティックセンターと位置付け、その軸上1mでの測定結果です。ソニーのドライバーの低域側は400Hz 48dB/Octで減衰させています。ツィーターのレベルは、ドライバーとのクロスオーバー周波数を決めるために、チャンネルデバイダーでレベルを調整してあります。

 

 

 

ミッドのドライバーの高域特性が良いので、軸上の周波数特性からはツィーターを追加しなくても良さそうですが、軸外の特性(指向性)による差があり、高音域での音場再生が大きく異なります。なるべく小さな口元を良しとされ、音像を重視される方は2ウェイの方を好まれるのでしょうね。美意識は人それぞれ、多様性を受け入れる寛容な心は大事です。

 

両ユニットの特性をみると、1.5kHzでのクロスも行けそうですが、まずは無難に2kHz辺りでクロスしてみるのが良さそうです。減衰量は両ユニットとも24dB/Octです。ウーファーはオフで軸上1mでの特性ですので、あまり意味はないかもしれませんが、一応チャンピオンデータを載せておきます。

 

 

 

ツィーターの20kHz付近の共振が気になる方用に、デジタルチャンネルデバイダーをちょっと弄って素直そうな音が出る感じの特性を載せておきます。この特性を眺めていると、7kHz以上をテクニクスのリーフ型ツィーターに受け持たせたくなりますね。こちらはまたの機会に😅

 




手始めに、2.3kHzでクロスする設定(2つ上の図の特性)で試聴します。第一印象は、我が家では初めて聴く優しい音色です。実は一般的であるはずのソフトドーム型のツィーターを使うのは初めてなのです。このWavecorのツィーターは22mm口径のテキスタイルドームと45mm口径のセラミックコーンのハイブリッド構成が特徴です。45mm口径のセラミックコーンが受け持っているであろう中高音域は、口径と鳴らしている音域が合っているようで、頑張っている感もなく安心して音楽に浸れます。

 

22mm口径と45mm口径の二つの振動板を有していますが点音源です。私が定点観測用に用いている音源の一つ幸田浩子アヴェマリアでは彼女の高音域(3-4kHz、下記の図参照)で再生の難しいところが数カ所ありますが、嬉しいことに難なく再生してくれます。2.3kHzでのクロスも貢献しているのでしょう。この音源に限っては、3.5kHz辺りでクロスしているスピーカーシステムで聴くと位相の乱れが気になりそうです。そして、この帯域は耳の感度も高いようですから、おさら位相の乱れが気になるのかもしれません。

 

 

 

Wavecorのツィーターの新製品TW045WA01はお値段以上の音で、しかも2kHz前後から使えますので用途も広く音作りの楽しみが増えそうです。このツィーターは聴き始めて間もないですので、いろいろクロスオーバー周波数も変えてより魅力的に聴ける設定を探してみます。

 

2.3kHzでクロスする設定では、音数・下方リニアリティが低いような気がします。クロスオーバー周波数を変えて試してみます。

 

 

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先週末、日中はテニスの団体戦に参加して1勝もできませんでしたが、若く格上の方々にお相手して頂き楽しかったです。「黄金の60代の部」があれば良かったのに~😅

 

夜は我が家から徒歩圏内にあるレストランで行われたライブに行って来ました。演奏はヴォーカル、ピアノ、オーボエの3人です。この会場は天井が低く条件は良くありませんが、アットホームな雰囲気が心地良いです。私の席はピアニストから2m、ヴォーカリストオーボエ奏者からは1.5mで、超ニアフィールドリスニングで音像の大きいことにびっくりしました。

 



自分の健康寿命は幾つまでか、知る由もありません。だからこそ今を大切に生きたいものです。

 

次回は、Wavecorのツィーターを聴いた(後編)を予定しています。