Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

太鼓型と円錐型エンクロージャー、対決か共存か?

過去のステレオサウンド誌を読み返していたら、傅信幸氏がノーチラスとの出会いを語られていました。90年代初頭、英国取材の折にオリジナルノーチラスの試作機を聴くチャンスに恵まれる。設計者のローレンス・ディッキー氏から感想を求められ「普通の箱型スピーカーの音には違和感を求めるが、このスピーカーの音は自然で、自分の心にスッと入り込んでくる。まるでダイアフラムだけが空中に浮いているようだ」と述べたところ、ディッキー氏は「まさにそのような音を目指してこのスピーカーを開発した」とありました。

(注)傅氏が20数年前に言われた「普通の箱型スピーカー」は箱の響きを生かしたバッフルの面積の広い古典的な設計のスピーカーを指していると思われます。

 

私の場合、視覚的(デザイン)な好みから太鼓型エンクロージャーにたどり着きました。Accutonのシステムはテクニカルな設計は全く無し、ただ太鼓胴との出会いが有ったから始まりました。私は思わず撫でたくなるような美しい曲線に惹かれるのです。誤解を招くような表現ですね😅 ディッキー氏が開発を担当されたオリジナルノーチラスやVivid Audioのデザインには魅了されます。お前と一緒にするなと怒られそうですが、ディッキー氏も曲線フェチなのかもしれません。

 

 

 

今日の本題です。

Scan Speakのシステムでは暫定的にAccutonのミッドを円錐型エンクロージャーに搭載して使っています(写真右)。これはAccutonのシステムで太鼓型エンクロージャーに搭載しているもの(写真左)と同じ型番のユニットです。

 



円錐型エンクロージャー(Kenbeさんに製作して頂いたもの)に搭載したAccutonのミッドの特性が思いのほか良かったのです。そこで、太鼓型エンクロージャーの後ろに円錐型エンクロージャーを紐で縛り付けて測定しました。現状復帰が大前提ですので、ダメ出しされそうなセットアップになりましたが、今回のテストは、方向性を確認するのが目的です。ダメ元で行った実験が思わぬ新発見につながることがあります。失うものは何もない、やったもん勝ちです。

 

 

 

結果が気になる所ですが、その違いがエンクロージャーの形、容量、バッフルのサイズが要因なのか特定できていませんので公開は差し控えます。太鼓の外観は気に入っていますので、それを保ったまま、なにか改善できることはないか探ってみます。まだまだ、試行錯誤は続きそうです。

 

AccutonとScan Speakのシステムが良きライバルおよび同志として切磋琢磨する、理想の展開になりそうです。ソニーのホーンシステムは2ウェイで完結しますので、我が家のリファレンスとして存在価値は変わりません。

 

追記:2023/08/25 20:55 原因が特定できたかもしれません😀