Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ホーンシステムにスーパーツィーターの追加(試聴編)

今回は、SB Acousticsのツィーターの上にTechnicsのリーフツィーターEAS-10TH1000を簡易的に設置してスーパーツィーターとして使い、オーディオ遊びを楽しんでいます。

 

視覚的な要素を重視する私としては、SB Acousticsのツィーターのみの方(写真左)がスッキリして好みなのですが、スーパーツィーターを追加したら異次元の音楽再生に出会える可能性もゼロではありませんので試すことにしました。そして、愛着のある機器の有効活用ができればそれに越したことはありません。

 



 

今回は10kHz以上を受け持つスーパーツィーターの効果を確認する試聴ですので、下記の幸田浩子五嶋みどりのCDをリッピングした音源を主に使いました。私にとっては、録音時の空気感と声やヴァイオリンの繊細さが分かりやすい音源です。



試聴の結果です。高い周波数はあまり聴こえていない私の感想なのであてにならないのですが、オフ会で検証して貰える機会もあるかも知れませんので紹介します。

 

わたしが職業評論家なら「激変・スーパーツィーターの効果は素晴らしい」と書くところでしょうが、ブラインドテストでスーパーツィーター有り無しかを当てるのは私には無理と思ってしまうくらいの僅差でした。ソファーとスピーカーの間を20回位往復してスーパーツィーターを接続したり外したりしてようやく確信の持てる感想が得られました。そのささやかな差を言葉にしてみます。

 

幸田浩子の「アヴェ・マリア」では、ヴォーカルの後ろに極小音量時の弦のかすれるような音がスーパーツィーター有りですと布ずれのレベルまで明瞭に瑞々しく聴こえます。音像感や音場感の変化は私には聴き取れませんでした。しかし、メインのヴォーカルの密度は変わりませんが、今まで以上に焦点が合っているように感じました。充分に「見え過ぎる」と思っていましたが、上には上が居ました。

 

五嶋みどりの「精霊の踊り」ではスーパーツィーターの効果がヴァイオリンの高域の表現力に現れたように思えます。五嶋みどりの無駄な響きを排したヴァイオリンの演奏は、表現者として無の美しさを追求する求道者を私に連想させるのです。最短詩型で表現を追求する俳句に通じるものがあります(俳句はまったく知らない私の想像です)。正しく「sound of silence」の美しさです。スーパーツィーターを追加すると音数や響きが増えるように思えるのですが、スーパーツィーターが響きの焦点を合わせてくれたようです。静寂の中に五嶋みどりのイメージしているであろう音楽が鳴っています。

 

ソファーとスピーカーの間を何十回も往復してようやく気づいたことを言葉にしてみましたが、音楽を普通にくつろいで聴いていたら気づかないレベルの差です。スーパーツィーターの追加は、見た目の件もあり定位置を確保できるかはわかりませんが、もう少しこの状態でいろいろな音楽を聴き込んでみます。

 

今週末は、スピーカー製作の匠宅を訪問する予定です。アナログも楽しいですが、スピーカーユニットと戯れるのはもっと楽しいです😀