Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ウーファー用パワーアンプ選び(後編)

ホーンシステムのウーファーソニーのSUP-L11)用のパワーアンプを換えて遊んでいます。

 

SUP-L11は長らくAccuphase A-30BTLモードで鳴らしていましたが、今回は Apollon NC800 SLMを使ってSUP-L11を鳴らします。Apollon NC800 SLMは定評のあるHypexの NC500 ModuleとSMPS1200 Power supplyを採用しているのが特徴です。

 

 

 

試聴に先だって、両パワーアンプで音圧レベルが同じになるようにデジタルチャンネルデバイダーでゲインの設定を行いました。それから、Accuphase とApollon はXLR入力のピンのアサインメントが違いますので、それもデジタルチャンネルデバイダーでApollon 使用時には極性を反転させます。

 

 

 

下記の通り、両パワーアンプの音圧レベルがスピーカーから1mの地点で同じにできましたので試聴タイムに移ります。この測定ではウーファーの帯域制限はかけていませんが、音楽再生時は400Hz 48dB/Octで高域を減衰させています。50Hz以下は壁に近いので実力以上の値が出ているようです。もちろん、Woody&Allenさんのエンクロージャーの設計・製作も寄与しています。

願わくばホーンシステムもAccutonのシステムのように壁から離して設置して上げたいのですが、スペースがありません。台車に載せて聴く時だけ部屋の中央に引っ張り出して使用するのもありですので、その内に試してみるかもしれません。

 

 

 

試聴には色々な音源を使いましたが、その中で印象に残ったのが下記です。私的には超低域を聴くならMartin Grubinger の「Drums ‘N’ Chant」とMichael Jacksonの「Thriller」です。 Accuphase A-30とApollon NC800 SLMの出音、ブラインドテストでは分からないくらいの差ですが、前者の方が立体感を感じます。それ以外の違いは私には分かりません。

 

 

五嶋みどりの「Encore]には超低域の音が入ってはいませんので、あまりパワーアンプの差は出ないだろうと予想していたのですが、ピアノの音色が違って聴こえます。ウーファーと言っても400Hzまでは再生していますので、ヴァイオリンとピアノのデュオの演奏でも音楽的には重要な帯域も含まれます。 Accuphase A-30の場合、ピアノの音がより本物らしく立体的に聴こえます。音が立っていると表現したら良いのでしょうか。Accuphase A-30贔屓の私がそのように聴こえて欲しいという認知バイアスが入っている可能性があります。

 

それから、あまり今まで気に留めていませんでしたが、「Bille Jean」と「 Beat It」は同じアルバムに収録されていますが、録音・マスタリングはかなり違いますね。「Bille Jean」を基準にすると「 Beat It」の音場感の立体感・広大さは二回りくらい上(私好み)です。「 Beat It」を100dB越えで鳴らすと、超音痴の私ですが思わず身体が反応してドラマーの真似事をしたくなります。ヒマラヤでみる満天の星空(私の想像)のごとく音数の多さにちょう気持ち良いです。もちろん、妻が留守の時を見計らっての短時間の低歪再生による大音量です。たまにはパワーアンプはフルパワーで鳴らしてあげたくなる大人になり切れていない私です😀

 

Apollon NC800 SLMにはもしかしたらと思っていたのですが、今回の比較試聴の結果はわずかな差でしたが、Accuphase A-30とSony SUP-L11との相性の良さが確認できました。これで迷うことなく安心して音楽に浸れます。

 

そして、Apollon NC800 SLMにはこれからも相性の良いAccutonのシステムのサブウーファー用として頑張って貰います。何ごとも適材適所です。

 

 

 

も~すぐは~るですね(キャンディーズのイメージで😅)。私にとっては、春と秋はAccutonのシステムの季節です。