Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

ツィーター選手権大会 第四試合の結果 (ホーン型ツィーター登場)

今回は、我が家のホーンシステム用ツィーター選手権大会の第四試合の結果を紹介します。勝ち残り戦でこれが最後の試合です。

 

第四試合は、第一・第二・第三試合を勝ち抜いた新進気鋭のハードドーム型の代表 SB Acoustics SB29BNC-C000-4(写真左)となかなかホーンシステムの高域の定位置確保できていないFostex T500A MKll(ホーン型代表)の戦いです。我が家のFostex T500A MKllはポールプレートに施された銅メッキ処理が、私には違和感があり無垢材で作ったリングを取り付けています(写真右)。特性の観点からはやってはいけない行為だとは分かっているのですが、銅や金メッキの色を眺めながら音楽を聴く気分にはなれないのです。私の好みだとご理解ください。

 

 

 

私はFostex T500A MKllを2010年に購入しました。それから数年間、Mid にソニーのSUP-T11、Mid-High にエール音響の4550DE、そして High にフォステクスのT500MkIIの4ウェイシステムで音楽を聴いていました。この頃から、私も迷走が始まるのですが、それはまたの機会にします。

 

2000年11月 旧リスニングルーム

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2012年ころには、Mid-Highのエール音響の4550DEの使用を止めて、ミッドバスにAccutonのユニットを導入しました。 High は変わらずフォステクスのT500MkIIです。

 

2012年3月 旧リスニングルーム

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縁あって我が家に来て20年以上経つ Fostex T500A MKll の我が家での立ち位置を紹介したく、昔話が長くなってしまいました。本題に戻ります。

 

下記はSB Acoustics SB29BNC-C000-4(赤線)とFostex T500A MKll(青線)のデータシートに記載された周波数特性です。Fostex T500A MKllはマグネシウム振動板とアルニコ磁気回路が特徴のホーン型のツィーターです。Fostex T500A MKll は周波数特性を見ると10kHz以下とそれ以上の音圧差が激しいですが、一般的なホーンシステムの3ウェイ用ツィーターとしては能率も高く10kHzでクロスする分にはとても使いやすいユニットと思います。しかし、音場派を自認する私としては5kHz辺りから使いたいのですが、イコライザーを使わない限り10kHz以上でクロスするしかなさそうですね。第一・第二・第三試合同様 SB Acousticsは5.6kHz 24dB/Oct、MidのSUP-T11 (5.0kHz 24dB/Oct)とクロスします。

 



下記は我が家での1m地点での両ツィーターとミッド (Sony SUP-T11) の総合特性です。10kHz以上の両ツィーターの周波数特性と音圧差はかなり大きいですので、試聴に際しては公平を期してそれぞれのユニットが一番良く鳴る(私が自然と感じる)設定にして試聴します。Fostex T500A MKllの10kHz以上の暴れは私の施したお化粧が影響しているようです。

 

 

まずはホーン型のFostex T500A MKllの音ですが、Technics EAS-10TH1000と同様久しぶりに聴いたせいか、このユニットの良さに改めて気づかされました。比べない限り、これで何が不足なのと妻には言われそうです。しかし、SB Acoustics SB29BNC-C000-4 nの音を知ってしまった私としては、音場感はホーンタイプですので甘めに採点するとしても、情報量がもう少し欲しいです。クロスオーバー周波数を5kHzから10kHz間でいろいろ試したり、減衰量も6dB/octと24dB/Octと変えて試聴しましたが、本質的な変化は私には感じられませんでした。

 

昨年秋、Accutonのシステムから久しぶりにホーンシステムに替えて感じたのが情報量の違いだったのを思い出しました。私の世代はホーンタイプは初動特性、情報量ともに他のタイプより優ると見聞きしていると思いますが、最新のドーム型のスピーカーユニットの実力は侮れないです。SB Acoustics SB29BNC-C000-4の立体的で広大な音場感、浸透力・音力のある高音が我が家のホーンシステムを甦らせてくれました。設計の古い戦闘機の電子機器やミサイル類を最新のものに取り換えて戦闘能力を上げたような感じでしょうか。まだまだ現役で通用するスピーカーシステムに変身しました。ツィーターの交換だけでこのような改善がみられるとは想像もしていませんでしたので、嬉しい誤算となりました。よって、第四試合の勝者は SB Acoustics SB29BNC-C000-4 に決定しました。

 

今回で、すべて予定していた試合はすべて終わりました。そして、我が家のホーンシステム用ツィーター選手権大会の優勝は SB Acoustics SB29BNC-C000-4 となりました。おめでとうございます、パチパチパチパチ😀

 

総評としては、 SB Acoustics SB29BNC-C000-4 が他のユニットより私が重視する要素すべてで抜きんでていました。他のユニット(Dayton Audio AMT2-4、Technics EAS-10TH1000、Fostex T500A MKll)はブラインドテストでは私の駄耳では聞き取れないのではと思うくらい同じような音の印象です。

 

今回はあるショップのウインターキャンペーンに釣られて購入したツィーターでしたが、思いもしなかった結果になり喜んでいます。今回の結果に味をしめて、試したいユニットがたくさんあるのですが、おこずかいを貯金しながら次回のウインターキャンペーンまで待つことにします。大人買いに異論はないですが、このように待つのもプロセスを楽しむのと同様、おとなの趣味の楽しみかたと思っている私ですが、誘惑に負けそうです😀