Myu Audio日記

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ツィーター選手権大会 第三試合の結果 (リボン型ツィーター登場)

今回は、我が家のホーンシステム用ツィーター選手権大会の第三試合の結果を紹介します。

 

第三試合は、第一・第二試合を勝ち抜いた新進気鋭のハードドーム型の代表 SB Acoustics SB29BNC-C000-4(写真左)と5年以上はホーンシステムの高域を定位置を確保しているリボン型ツィーターの Technics EAS-10TH1000(写真右)の勝負です。Technicsはこのツィーターをリーフ型と呼んでいますが、リボン型とどう違うのが私はよく分かっていません。

 

 

 

Technics EAS-10TH1000は1979年頃に発売開始され、私は生産終了の年に購入して、1990年代にリボン型スピーカー Apogee Caliper Signature のスーパーツィーターとして当時は使っていました。2000年にソニーのホーンシステムを導入した後もTechnics EAS-10TH1000は活躍しています。下記の写真は旧リスニングルームが完成して間もない頃の写真です。ウーファー用のエンクロージャーはバスレフから密閉タイプへ、ホーンはストレートから円形タイプに変わりましたが、20年以上経った今でも、同じソニーのスウーファーとドライバーで遊んでいる私です。日本のオーディオ業界の発展に貢献できていませんね😅

 

2000年旧リスニングルーム

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1979年頃には EAS-10TH1000と同等のユニットが搭載されたTechnics SB-8000が発売されいたようです。データシートによるとクロスオーバー周波数は4kHzとなっています。私は見たことも聴いたことも残念ながらありません。

 *上の写真はオーディオの足跡からの転載です。

 

昔話が長くなりましたが、下記はSB Acoustics SB29BNC-C000-4(赤線)とTechnics EAS-10TH1000(青線)のデータシートに記載された周波数特性です。データシートによりますとTechnics EAS-10TH1000は100kHzまでほぼフラットな特性です。そして、水平方向の指向性も良いようです。だから、音が良いとは限りませんが、技術的にはもっと評価されても良いユニットと思います。

 

 

下記は我が家での1m地点での両ツィーターとミッド (Sony SUP-T11) の総合特性です。両ツィーターの10kHz以上で音圧が違いますので、レベル調整に気を使いますが、今回は両ツィーターの5kHzから10kHz間の音圧が同じになるように設定しました。

 

 

まずは長年連れ添っているTechnics EAS-10TH1000の音ですが、数週間ぶりに聴いたせいか、このユニットの良さに改めて気づかされました。音場は決して広くはありませんが自然な音色が心地良いです。100kHz付近までほぼフラットな特性のユニットですが、私の衰えた聴力ではあまり信憑性はありませんが、超高域の出しゃばり感は感じられませんでした。これはダイアモンドツィーターと相通じるものがあるのかもしれません。そして、良い意味で「見え過ぎない」のも良いですね。音楽がリラックスして聴けます。歌詞を味わう妻はこのユニットを気に入るのではと想像しながら聴いています。

 

しかし、私は天使の羽が生えた音符が部屋中を飛び回っているような音場感が好みなので、やはりSB Acoustics SB29BNC-C000-4を選択します。振動板の強度や質量が適切なのでしょうか、音に力がありますので、実在感の表現力が他のユニットは違います。そして、鮮度感重視も重視していますので、聴きやすさより「見え過ぎる」を私は清く受け入れます。オーディオマニアとしては、じゃじゃ馬を手なずける楽しみもあります。よって、第三試合の勝者はSB Acoustics SB29BNC-C000-4に決定しました。

 

次回、勝ち上がってきたSB Acousticsを迎え撃つはFostex T500A MKll(ホーン型代表)が登場します。最近出番の無かったFostex ですが、どんな音で若き挑戦者を迎え撃つのが楽しみです。