自作スピーカー・マスターブックで紹介されてる Loudspeaker Design Cookbook(Vance Dickason著)が先日届きましたので、音楽は聴かずにオーディオを勉強しています。 こういうのを本末転倒と言うのでしょうね😅
この本の初版は1977年、最新版は2005年の7版、日本語版はないですが7言語に訳され、累計10万冊以上の売り上げたベストセラーのようです。本のタイトルにCookbookとついていますので、自作スピーカーの製作例の本と誤解されそうですが、中身は論文の引用も多く本格的な ”技術書” です。中身は専門過ぎて私に概要を説明するスキルはありませんが、ハイエンドスピーカーを自分で設計(シミュレーションも含む)して製作したいオーディオ愛好家にはお勧めの本です。唯一残念なのは、白黒の印刷ですのでグラフが分かりづらいです。CD-ROM版ではカラー化されていると、本の序文にありますが、ネットで検索しても見つかりませんでした。
上記の本を読んで思い出したのが、分野は違いますが、石井伸一郎が書かれた 「リスニングルームの音響学」です。石井氏が個人でミニチアの部屋の模型を作りシミュレーションした結果が多く紹介されています。この本にはリスニングルームを造るときに、ボロボロになるまで読み込み勉強させて貰いました。
Loudspeaker Design Cookbook(Vance Dickason著)は数回は読まないと私には理解できないレベルの高さです。それだけに、学べることが多い内容になっています。石井氏の本同様、この本もボロボロになるまで読み込む価値があると思います。