Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

個人の好みが反映されるスピーカーの配置

オーディオを趣味にしていると理想と現実で折り合いをつけなければならないことが多々あります。その一例としてスピーカーの配置があります。

 

私は5年程前までは都市部のマンション住まいで8畳の部屋で、現役を退いた現在は自然豊かな土地に移り住み14畳の「桧の部屋」で音楽を楽しんでいます。以前はスピーカーは壁に接して置く以外に選択肢は有りませんでしたが、現在の部屋では、スピーカーのバッフル面と壁までの距離は1.6m確保できています。スピーカーとリスニングポイント間は2.4mです。

 

リスニングルーム

 

 

 部屋の状況によっては、スピーカーは壁に寄せてリスニングポイントまでの距離を稼いだ配置の方を好まれると思います。特に部屋を横長で使われる場合は、その配置の方が総合的に良い結果が得られるのでしょう。私の以前のリスニングルームがその一例でした。現実の世界では、殆どの場合消去法的な選択をせざる得ません。

 

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限られたスペースにスピーカーをどのように配置するかは、その人の音楽再生感が良く現れているように思えます。もちろん、プレーヤーやアンプの選択にも個性はでますが、私の場合、スピーカーの配置や部屋のインテリアに目がいってしまいます。

 

ステレオサウンド誌(最新号)で評論家のリスニングルームを写真で見た限り、スピーカー後方にスペースを一番確保されていると思われるのはオリジナルノーチラスを使われている傅信幸氏です。最小限のバッフル面が特徴のスピーカーとその音場感を活かす配置、そして、センスの良いインテリアには傅信幸氏の感性と美意識が感じられます。

 

人それぞれ、オーディオを楽しむ上での制約は異なると思いますが、その制約を乗り越える知恵と工夫にその人の個性(価値観)が現れます。