数回に渡り紹介しました高音用 (>3.5kHz) のXLRケーブルとスピーカーケーブル選びのプロセスで、自分が今まで経験していた以上に音の違いが分かるようになりました。時間はたっぷりある身ですので、縁あって我が家に来たケーブルの中から、改めて”今の自分”が好む品を探す作業も楽しいものです。
今回は、下記に示すように、デジタルチャンネルデバイダー(Accuphase DF-55)とパワーアンプ (Accuphase A-35 BTL接続)を接続する中音用 (500-3.5kHz) のXLRケーブルの比較試聴を行いましたので、その結果を紹介します。
比較試聴には、IO-DATAのNAS Soundgec RAHF-S1に内蔵された中域の音色の違いが分かりやすい下記の音源を、DirettaモードでネットワークトランスポートSforzato DST-01(外部クロック付き)に伝送して再生しました。
先日、高音用ケーブルの試聴でも使用した、下記の5種類のXLRケーブルを比較試聴しました。
- アキュフェーズ ALC-10 (1m)
- オルトフォン The Purest 7-Nines (1m)
- モガミ 2549 (自作 1.2m)
- ノンブランド 2芯シールド (自作 1.2m)
- ノンブランド 3芯ノンシールド (自作 1.2m)
試聴の結果です。私の好みはノンブランド 3芯ノンシールドとオルトフォン The Purest 7-Nines でした。高音用ケーブルとの相性もあるのでしょうが、中音と高音の立ち上がり感やスピード感が揃った感じです。高音用ケーブル選びは高音がきつく感じられたオルトフォンのケーブルが分解能および音場感が良かったのは意外でした。ケーブルも適材適所なのですね。
アキュフェーズ ALC-10の音は綺麗なのですが、小信号の分解能がもう少し欲しい感じでした。とノンブランド 2芯シールド は中音域重視の音になり、音場が平面的に感じられました。モガミ 2549は私が想像していたより健闘していましたが、ノンブランド 3芯ノンシールドに分解能の点で一歩譲る感じでした。
今回の試聴の結果、中音用のXLRケーブルは3芯ノンシールドに仮決定です。マルチアンプ方式でのケーブル選びは奥が深いようです。
次のテーマは、中音用のスピーカーケーブル選びです。亀さんのスピードでまったりしたケーブル選びです。もうしばらく、お付き合いください😅