Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

「10年の任務」を終えてスピーカーが帰還

「さて任務が終わったので帰ることとなった。」

 

これは角田光代さんの短編小説「任務十八年」の一文です。3月に放送されたNHKの番組「ネコメンタリー 猫も 杓子も」の中でも紹介されました。我が家の猫は2017年に16年の任務を完了して、神様のもとに帰還しました。角田光代さんと自分の体験が重なり自然に涙があふれ出てきました。

 

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デンマークのScandyna社のスピーカーMicropod SEが「10年の任務」を終えて、妻から私のもとに帰ってきました。このスピーカーは私が2010年に妻にも良い音で音楽を聴いて欲しくてプレゼントしたものですが、任務を解かれて私のもとに帰還してまいりました。

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Scandyna社のMicropod SEは本当はとても小さく可愛いスピーカーなのです。ユニットは低域が70mm口径のゲウラーコーン、高域は19mm口径のものが使用されています。

このスピーカーの設計はB&Wでオリジナルノーチラスを設計、現在はVIVID audioで活躍しているローレンス・ディキーが関わっていますので、見た目は可愛いおもちゃみたいですが音は本物志向です。

 

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Micropod SEをアキュフェーズのパワーアンプA35(ブリッジ接続)につないで鳴らしてみました。70mm口径のウーファーですので、脳内補正で低域を補えば、そして多くを求めなければ、音楽を十分に楽しめます。

 

AccutonのAS250に100Hz以下を受け持たせて、Micropod SEを鳴らすと帯域バランスが整い、妻に聴かせたら「これで十分じゃない」と言われそうなくらい十分なクオリティです。出番は少ないかもしれませんが、Micropod SEには私のもとで後8年は頑張って貰って「任務十八年」をまっとうして貰いたいです。

 

 

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最後に、自分自身の任務の期間も気になる歳になりましたが、2017年2月に我が家に来たタウ君の与えられた任務の期間が長いことを願ってやみません。

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