オーディオの趣味は長いのですが、アナログ(LPレコード)の音の良さを私は知らなかったようです。我が家ではエソテリックのP0のおかげでしょうかデジタル(CD)が圧倒的に良いのです。アナログの方は私の鳴らし方の実力が足りないようで、腰高で立体感の無く、感動できる音楽からはほど遠いレベルでした。オフ会でもアナログの音を聴きたいとお願いされても、丁重にお断りしていました。そんな訳で、ネットなどでデジタルよりアナログの方が音が良いと書かれていても疑心暗鬼でした。
今日は「アナログごめんなさい、私の努力が足りていませんでした」の告白です。
我が家のアナログの環境は下記の通りで、ここ10年程変わっていません。 VPIのプレーヤーのデザインは男性的で武骨(アメリカン)な感じのモデルが多いですが、このAries 3は女性的なデザインで気に入っています。オルトフォンのカートリッジ MC-A90 は現代アート的なデザインで如何にもハイエンドオーディオの音がしそうです。
- LPプレーヤー: VPI Aries 3 Black Knigh
- カートリッジ: オルトフォン MC-A90
- フォノイコライザー:サザーランド Hubble
今年の後半になって、ルームアコースティックとスピーカーシステムの調整が功を奏してデジタルの音が安心して聴けるようなレベルになりました。心に少し余裕ができましたので、再びアナログに挑戦を試みています。今回は、初心に戻ってトーンアームの水平レベル、オーバーハング、針圧の調整をやり直しました。プレーヤーのインシュレータをTAOCの大型のスパイクのものに替えました。
念入りな調整の結果でしょうか、レコードを聴くのが楽しくて仕方ありません。低域の質感、音場感の広さ、立体感・奥行感の表現がデジタルと遜色ないレベルになりました。アナログを極めた方からみると、我が家のアナログはようやくスタート地点に立ったレベルかもしれませんが、私的には富士山の登頂を果たしたような爽快な気分です。
こんな幸せな気持ちで2019年のオーディオを終えられることに感謝です。そして、私の拙いブログにアクセスして下さった方々にも感謝します。良い年をお迎えください。