最近、物欲が出ています。これは健康な証拠だと喜んでいます。その一つが DS Audio の第3世代の光カートリッジです。私はデジタル時代のアナログ再生を目指していますので、光カートリッジはベクトルが合っていそうです。
2019年にダイナミックオーディオで開催されたイベンド「Analog Festival in H.A.L.III Vol.7」で一世代までのDS Audio DS-W2カートリッジとDS-W2イコライザのペアで聴いたことがあり、好印象でした。しかし、その時はノッティンガムのプレーヤーを導入する前で、我が家でのアナログ再生はデジタル再生に比べたら魅力的な音ではなく、アナログ機器に私の大切なお小遣いを使うのには二の足を踏んでいました。
しかしながら、ノッティンガムのプレーヤーが私のアナログ再生への新しい扉を開けてくれました。現在のレベルでも不満はないのですが、もしかしたら、光カートリッジを導入すると別な世界が待っているのではと期待している自分がいます。
それはさておき、我が家でのレコード再生の儀式を紹介します。先日、紹介しました長岡鉄男氏の言葉「手段が目的化することを趣味という」を地で言っています。
まずは、VPIの吸引式レコードクリーニングマシン HW 16.5 でレコードの埃を取り除きます。私は試験勉強の前に机の上の片付けから始めるタイプなのです😀
ノッティンガムのプレーヤー Spacedeck にアイコールの吸引式ターンテーブルシート IQ1300A をのせています。いつかは Airforce Oneだ😅
レコードをターンテーブルにセットしてたら、VPIのレコード外周型ディスクスタビライザー(Stainless Steel Outer Periphery Ring)をのせて、アイコールの吸引式ターンテーブルシート IQ1300Aでレコードとターンテーブル間の空気を吸引します。吸引後はレコードとターンテーブルが一体的になり、レコードを拳で叩くとコツコツと硬質な感触になり、レコードの材料であるヴァイニール感は感じられなくなります。
吸引が終わりましたら、VPI Signature Weight をレコードに載せて、ようやく音楽の時間が始まります。
ソファーに座ったままでスマホから選曲ができる今の時代ですが、上記の一連の儀式をしていると、これから音楽を聴くぞと脳にスイッチが入るような気がします。少しだけオシャレしてコンサートに出かけるような気分を仮想的に味わっています。または、作法を重んじる茶道の美意識にも通じるような気もします。このブログを書いていたら、一本の溝から音楽を紡ぐレコードが愛おしく感じられます。
「手段が目的化することを趣味という」、名言ですね。