古い話で恐縮ですが、２０１０年に発刊された『男の隠れ家』６月号増刊で『音楽の空間』がメインテーマとして取り上げられています。その中で印象に残ったのは指揮者・音楽評論家の宇野功芳氏が書かれた記事 『音の良いコンサートホール』 です。著者が最も音の良いと思う１１の日本のホールの魅力、響きの違い、座席ごとの聴こえ方の違いなどについて解説しています。
先日、マルチアンプ方式を採用されておられ、オーディオの経験値もとても高い二人のお宅を訪問する機会がありました。ユニットの選択、チャンネルデバイダーの設定、スピーカーの配置・向きが基本的なところは一部共通する部分もありますが、音楽を聴かせて頂くと、好みのホール・好みの座席位置（指揮台上、前列、中央、２階等）がそれぞれのイメージが異なるのではと感じました。
オーディオの経験値の高い二人のシステムからは、それぞれが持っておられるであろう音楽のイメージが高い完成度を持って表現されていました。それに比べれは、我が家の音は恥ずかしいかぎりで、刺激を一杯貰ってきました。
