Myu Audio日記

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佐村河内守 交響曲第1番 「HIROSHIMA」

3月31日に放映されたNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家」で現代のベートーベン”と呼ばれる日本人作曲家・佐村河内守(サムラゴウチ マモル)の紹介がありました。佐村河内氏は安っぽい言葉では言い表わせないような壮絶な人生をおくりながら、作曲を行われています。

佐村河内の代表作である交響曲第1番 「HIROSHIMA」は広島の原爆をテーマにています。第一楽章が「運命」、第二楽章が「絶望」、第三楽章が「希望」です。録音は2011年4月11-12日で、3月11日以来最大の余震の中で演奏と録音が行われたそうです。作曲家によると、この交響曲は原爆とい絶対悪に象徴される「闇」を表現しているそうですが、今回の大震災後、この交響曲は人間が共にする自然との「運命」、自然災害による「絶望」、そして人間の生きる力から生み出される「希望」が、この音楽を聴く人の心に沁みいるようです。特に、第三楽章「希望」は、今回の大震災の被害者には「希望の曙光」と解釈されているそうです


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録音は私の住まいに近いホール「パルテノン多摩」で行われていますので、ちょっと親近感を覚えます。 このCDは、録音も優れていますので、是非大型システムそして音量をいつもより上げて聴いてみてほしいです。原爆や今回の大震災の被害者へのレクイエムとして、音楽の素晴らしさをあらためて感じます。


「HIROSIMA」を聴いた後、なぜか無償に秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンドの水俣病をテーマにした「ミナマタ」のレコードを聴きたくなりました。「ミナマタ」はアルバム「インサイツ」の4曲目に収録されています。

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本物の音楽が持つ力って凄いですね。