Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

パワーアンプの組み合わせの変更(実行編)

Scan-Speakのスピーカーシステムと組み合わせるパワーアンプが、厳正なる試聴😀の結果決定しましたので紹介します。

 

先日の記事で紹介しました下記の組み合わせに変更して試聴しました。変更した当日は何となく音場が小振りになったような気がして、今回の変更は失敗したかなと思い眠りにつきました。そして、翌日聴いてみると、前日の印象とは少し違い、それ程悪くもないです。試聴は繊細な作業ですので、その時の気持ちも少なからず影響しているようです。

今回のパワーアンプの組み合わせでは、パワーアンプのゲインをLowとMid-Low用のA-30は-6dB、Mid-HighとHigh用のA-35は-12dBと低めに設定しています。その動機は、私の場合、デジタルプリとデジタルチャンネルデバイダーのデジタルボリュームを使っていますので、デジタル領域でのビット落ちをなるべく減らすためです。このアンプのゲイン設定が、音場が小振りになった要因の一つかもしれないと思い、両アンプのゲインを6dB上げて聴いたところ、私のイメージに近い音場・音像が得られました。

 

 

 

上記の組み合わせで、パワーアンプのゲインをLowとMid-Low用のA-30は-0dB、Mid-HighとHighA-35は-6dBに変更しましたら、音量は同じでも全体的に音の活力が戻ってきました。特に低域に力強さが感じられ、ヒツジの皮を被ったオオカミ的な音源もそれらしく鳴ってくれるようになりました。周波数特性は未測定ですが、変わっていないはずです。しかし、明らかに聴感的には変化が感じられます。低音側はこれで良しとします。

 

次に気になったのが高音のざらつき感(透明度の低さ)です。それに対処する目的で、High用にもう一台A-35を追加しました。結果として、Mid-High用のA-35はBTL接続にしてモノラルで使います。これで、幸田浩子さんのカリオンでの身体および頭を抜けるような高音が戻ってきました。

 

 

 

Scan-Speakの楕円三兄弟とAccutonの太鼓三兄弟は、向かっている山頂は違うようですが、どちらも山頂からの眺めは素晴らしいのは一緒のようです。

 

今週末は、ミュージックサーバーのfidataと他の機器と比較試聴できるイベントに参加してきます。そして、同日の午前、ショップは違いますが光カートリッジの比較試聴をお願いしたら可能のことでしたので、こちらも楽しみです。

No Audio, No Lifeですよね。

 

 

No Audio, No Life:パワーアンプの組み合わせの変更

3種類のスピーカーシステムの配置換えが終わりましたので、更なる頂きを目指してScan-Speakシステム用のパワーアンプの入替えを思案中です。No Audio, No Life を実践しています。No Music, No Life だろうと音楽鑑賞家には言われそうですが、それも一理あります。「鶏が先か、卵が先か」、そしてAudioは鶏か卵か、それが問題だ😅

 

それから、No Tennis, No Life とも言いたいところですが、その資格は残念ながら私は達していないようです。先日行われた団体戦に参加して1勝もできませんでした。しかし、学ぶことも多くあり、仲間と充実した1日を過ごすことができました。趣味や遊びの世界では、負けても心は豊かになれるのです。

 

今日の本題は、パワーアンプの組み合わせの変更です。

下記はAccutonシステム用のパワーアンプの組み合わせで、長年不動です。ウーファー (AS250-8-552) の能率が 87dB (7.3Ω, 2.83V/1m) と高くありませんので、パワーアンプはApollonのNC800 SLM (最大出力400W @8Ω)を使用しています。それ以外のユニットはAccuphaseの30Wクラスのパワーアンプを用いています。

 

 

 

そして、Scan-Speakのシステムが完成したのが昨年、パワーアンプの構成はとりあえずそのままの組み合わせでユニットだけをAccutonからScan-Speakに変えたのが、現在の下記の構成です。当初、ウーファーはAccuton AS250-8-552を使っていましたが、途中でSony SUP-L11に入替えました。

 

 

 

下記は、Scan-Speakのシステム用のパワーアンプのただいま思案中の構成になります。今回は、Scan-Speakのシステム用のウーファーは音質的に相性の良いSony SUP-L11を使います。Sony SUP-L11は能率が 98dB (8Ω, 2.83V/m)と高いですのでApollonの400Wのパワーアンプはパワー的な観点からは必ずしも必要ありません。そして、AccuphaseのA-30およびA-35の方が立体感のある低音が得られるのは、ホーンシステムで確認していますので、アンプの組み合わせを見直すことにしました。何ごとも適材適所ですよね。

パワーアンプはStereoモードで使いますので、4台でことが足ります。願わくば、LowとMid-LowにもA-35を使いたいところですが、もう1台追加購入する必要がありますので、今回は見送ります。だいぶスッキリしましたね。音も良さそうな予感がします。

 



AccuphaseのA-30は2004年、A-35は2009年に発売された製品ですが、我が家では現役で頑張ってくれています。「最新のポルシェが最良のポルシェ」同様、「最新のアキュが最良のアキュ」かもしれませんが、私の心をトキメキさせるまでには至っていません。

 

スピーカーの新配置(実行編 その2)

下記は前回紹介しました「とりあえず移動して置いた状態」の写真です。Scan-Speakのシステムで鳴らした音は酷いもので、正しくスピーカーが鳴っている状態でした。久しぶりに消えないスピーカーシステムの音を聴きました。

 

スピーカーユニットが試聴できるショップ的な配置

 

 

上記の配置での音が想像していた以上に酷い、かと言って元の配置に戻す気力も失せていますので、どうしたもんじゃろの~と思いながら部屋を見渡すとサーロジックのSVパネルを8枚所有しているのを思い出しました。以前の配置では特にパネルの必要性を感じることはありませんでしたので、とりあえず邪魔にならないよう左右の壁側に寄せていたのですが、今回の配置では、これが活用できそうな予感がします😀

 

使用していないAccutonのシステムの前にパネルを左右それぞれ一枚づつ、そして左右のSonyウーファー用エンクロージャーの間に二枚のパネルを広めのV字型に配置、残りの4枚は今まで通り、横壁側に片側2枚づつ配置しました。

 

試行錯誤の途中の配置

 

 

上記の配置でオーディオ再生の観点からはまずまずのレベルまで改善されたのですが、正面に置いたパネルが視覚的に主張し過ぎますので、布を被せました。まだまだ、ごちゃごちゃ感がありますが、パネルの位置や角度を微調整すること数日、だいぶ聴ける音になりました。Scan-Speakから音は出ていますが、ちゃんと消えています。しかし、まだ人様にできるようなレベルには達していませんので、まだまだ精進する必要があります。

 

Where is Accuton? 的な配置



美的な観点から音響パネルは使わないで済むなら使いたくはないのですが、今回は目隠しの機能も兼ねて「動く壁」として使用することにしました。「動く壁」のお蔭で、鳴らしていないAccutonのシステムが視界から消え、鳴っているScan-Speakは音響的にちゃんと消えています。

 

今回の配置換えで出てきたのが、隙間に押し込んでいたスポンジです。新しい配置でも、音が籠りそうな隙間に戻しました。もちろん、リスニングポイントからは見えないようには気を配っていますが、宝物探しをすると見つかります。

 

 

 

下記は傾斜天井の高い側のBeforeとAfterの写真です。Beforeの写真にはAccutonの太鼓三兄弟はバージョンアップ中で写っていません。前面に関しては、AfterよりBeforeがスッキリして美しいです。オーディオ的な観点からみると理想からは程遠い配置ですが、おとなの世界では現実的な折り合いも受け入れる必要があります。妻からは、合格点を貰いましたので、とりあえずはこれで良しとします😍

 

天井高の高い側(左:Before 右:After)

 

 

下記は傾斜天井の低い側のBeforeとAfterの写真です。こちら側は今回はリスニングポイント専用になり、写真には写っていませんが、後壁から1.5m手前のところにソファーを置き、CD棚の上には小物を飾ります。好きなものに囲まれての音楽鑑賞となります。

 

天井高の低い側(左:Before 右:After)



今後の課題として、使用していないホーンドライバー(円形ホーン付き)をリスニング側にスペース作って移動させることを考えています。重量物の移動や上げ下げには、下記のようなハンドリフターがあると安全に作業ができそうです。安全第一ですよね。

 

 

オーディオは音楽を鑑賞する優雅な趣味かもしれませんが、私には泥臭く工夫するオーディオの方が合っているようです。しかし、一年の大半は「ただ今工事中」の状態から脱却はしたいとは思っています。とは言っても、「ただ今工事中」の看板は私の健康のバロメーターかもしれません。亭主元気で留守がいいと、妻は思っているようです😍

 

 

スピーカーの新配置(実行編 その1)

人生最後の日に、やらない後悔よりやる後悔を実践した自分を褒めてあげたいですので、先日紹介しましたスピーカーの新配置案を実行に移すことにしました。

 

今回の作業には重量物の移動が伴いますので、安全第一で室内用スリッパから安全靴に履き替えて作業開始です。我が家での配置換え時の三種の神器は平台車、レバーアームリフター、そしてスペーサー代わりに使用するのに厚みが丁度良いステレオサウンドのバックナンバーです。この組み合わせで、大抵の重量物を軟弱な私でも移動できます。

 

 

 

まずは、Sonyウーファー用エンクロージャーをレバーアームリフターで持ち上げ、そこに平台車を潜り込ませます。それを部屋の中央付近に移動させ、対面に有ったキャスター付きのCD棚6個をそのエンクロージャーが有った場所に設置しました。Sonyのドライバ(SUP-T11、46cmの円形ホーン付き)は、ウーファー用エンクロージャーと同じ高さのキャスター付きのレコード棚に横すべりさせて移動させました。筋力が落ちた今の私には持ち上げる力はありません😅

 

 

 

格闘すること数日、何とか大物の移動を無事に終えることができました。Scan-Speakのシステムは、まだまだ移動が伴う作業が残っていますので平台車に載ったままです。後方のCD棚の上には、写真撮影のため何も載っていませんが、実際は心を豊かにしてくれる小物がところ狭しと載ります。リスニングルームのインテリアは数少ない私の専権事項ですが、ミニマリストの妻からは、何も無い方が美しいと言われています😅 

 

 

 

とりあえず、上記の状態でScan-Speakのシステムで音楽を聴いてみました。話にならないような一昔前の一般的なオーディオの音(2次元的な音場感)に、やらない後悔よりやる後悔と粋がっていた私ですが、打ちのめされそうになります。そんなのダメに決まっていると言われるとその通りです。しかし、どのようにスピーカーを配置したら、結果が良いか悪いかは別にして、音がどう変化するかを体験するのは自分の肥やしになり、確信を持って自分の好みのオーディオ再生への繋がります。

 

この世に生き残るのは、変化に対応できる生き物だそうです。転んだら起き上がる。

実は良いアイデアを思い付いたのです。うふふ😀

 

3種類のスピーカーの新配置計画(後編)

前回の記事「3種類のスピーカーの新配置計画(前編)」の続きです。

 

前回の記事でも明記しましたが、現在のScan-Speakのシステムの配置で気になっている点は、下記の3点です。

 

① Scan-Speakのシステム側の天井高は2.4mとAccuton側の4mに比べてかなり低いため、高さ方向のサウンドステージ感が制限されている可能性がある。

② Scan-Speakの直ぐ右側にラックがあり、一次反射に影響を及ぼしている。そして、左右の音響空間が非対称なので、音場感を重視ている私としてはなんとかしたい。

③ 床下に設置しているパワーアンプがAccuton側にあり、スピーカーケーブルが8mと長く、弱音域の表現を最大限活かせていない可能性がある。4ウェイのマルチアンプ方式のため、左右のケーブル長の総計が64mとなり、高価なケーブルは予算オーバーとなる。

 

そして、下記が現在の3種類のスピーカーシステムの配置(対面型)になります。

 

 

 

上記の3項目を改善するためにAccuton、Scan-Speak、Sonyの3システムを天井高の高い側の壁面に配置する案を検討しています。

 



 

AccutonとScan-Speakのシステムの場合、使用していない方をAS250のエンクロージャーの上に移動するのを考えています。または、ソニーウーファーのエンクロージャー間に保管するのも選択肢の一つです。理想的には、使用しないスピーカーは部屋から出せば良いとは分かっているのですが、共有スペース担当大臣の認可が貰えそうにありません😅

 

2018年までは、AcctonとSonyのシステムでSonyウーファーを共有していましたので、両システムを同じ壁面に配置してしました。そして、2018年11月に、Acctonのウーファー(AS250-8-552)を導入して、Acctonのシステムが独り立ちしました。これによって、Acctonのシステムがスタメンの座を勝ち取り、広い音響空間を得たのです。2021年には、パワーアンプ類を床下に移動して、Acctonのシステムが本領を発揮しだしたのはこの頃からだった気がします。

 

2018年の配置(AcctonとSonyとでウーファーを共有)

 

 

過去の写真を切った貼ったして、私の妄想を合成写真にしてみました。計20個のスピーカーユニットが並んでいるのを見ただけで、嫌悪感を抱かれる方も居られるかもしれませんね。私もスッキリしたインテリアが好みですので、シンプルに纏めたいのですが、容姿端麗・好性格(時代錯誤的な表現?)な3人のプリンセスをえこひいき無く愛してあげたい気持ちがあり、悩ましい選択を楽しんでいます。

 

人間AI作成の未来予想図?

 

 

一つの部屋には一組のスピーカーシステムがオーディオの基本と理解してはいるのですが、複数のスピーカーシステムを一つの部屋で愛でるのも楽しいオーディオと開き直っている私です。大人の事情とオーディオの原理原則は人それぞれ、自分の人生楽しんでなんぼですよね。

 

Accuton、Scan-Speak、Sonyの3システムを同じ壁面に配置する案を実行に移すかは、大型で重量のあるエンクロージャーの移動が伴いますので、まだ心の準備ができてていません。しかし、年一年、体力は落ちていく一方ですので、やるなら今でしょ!とも思い始めています。

 

3種類のスピーカーの新配置計画(前編)

AccutonとScan-Speakとで共用できるスピーカースタンドが完成したら、新たなアイデアが湧いてきました。ようやっとのことで工事中の看板を外せたのですが、新たな工事がスタートするかもしれません。「おぬしも忙しい奴じゃの~」と言われそうです😅

 

Scan-Speakのシステムが加わるまでは、下記の様にAccutonとSonyのホーンシステムを対面に配置して、我が家の主役はAccutonでということで天井高4mの音響空間をあてがっていました。

 

 


そして昨年春、「殿、ご乱心」と言われそうな勢いでScan-Speakのシステムを導入しました。ウーファーはAccuton (AS250-8-552)を共有、配置はAccutonのシステムと入れ替えながら使えば良さそうと安易に考えていたのです(写真左)。しかし、試聴してみるとScan-SpeakのシステムはAccutonのaluminum honeycomb sandwich domeのウーファーよりSonyの一般的なペーパーコーン紙のSUP-L11の方が相性が良さそうと思われ、Scan-Speakのシステムをホーンシステム側に移動して現在に至っています(写真右)。試聴用のソファーは使用するスピーカーシステムによって移動しています。

 

 

 

上記のScan-Speakのシステムの配置でも、私的には十二分に音楽が堪能できていますが、更なる野望が湧き、AccutonとScan-Speakの両システムの二枚看板で音楽三昧の日々を過ごそうとひそかに目論んでいるのです。二兎を追うものは一兎も得ずになる可能性もありますが、あの時に試しておけば良かったと後悔はしたくありませんので、その可能性を探ってみます。

 

現在のScan-Speakのシステムの配置で気になっているのは下記の3点です。これが改善できれば、我が家に春が訪れるかもしれません。

① Scan-Speakのシステム側の天井高は2.4mとAccuton側の4mに比べてかなり低いため、高さ方向のサウンドステージ感が制限されている可能性がある。

② Scan-Speakの直ぐ右側にラックがあり、一次反射に影響を及ぼしている。そして、左右の音響空間が非対称なので、音場感を重視ている私としてはなんとかしたい。

③ 床下に設置しているパワーアンプがAccuton側にあり、スピーカーケーブルが8mと長く、弱音域の表現を最大限活かせていない可能性がある。4ウェイのマルチアンプ方式のため、左右のケーブル長の総計が64mとなり、高価なケーブルは予算オーバーとなる。

 

現在のスピーカーシステムの配置(対面型)

 


上記の3項目を改善するためにAccuton、Scan-Speak、Sonyの3システムを同じ壁面に配置する案を検討しています。制約条件としては、Scan-Speakには音色の観点からSonyウーファー(SUP-11、200Lエンクロージャー付き)を使います。この制約がなければ、話は簡単なのですが、Scan-Speakの楕円三兄弟とSonyウーファーとの相性は大変良いのです。

 

次回は、この新しい配置案の後編を紹介する予定です。

 

 

スピーカースタンド完成しました

やっとのことで、スピーカースタンドが完成しました。たかがスピーカースタンドなのに、なんでこんなに時間がかかるのでしょうね。

 

ここ数日、風も穏やかでしたので青空工房でペンキ塗りです。

 

 

 

中板(上2枚)と上板(左下2枚 Accuton用、右下2枚 Scan-Speak用)を玄関ホールに並べて記念撮影です。製作者としては、仕上げに気になる点はありますが、通りかかった妻に「綺麗ね」と褒めて貰いましたので良しとしましょう。底板は試作品を使っていますので、写真には含まれていません。

 

 

 

上板には鬼目ナット12個を取り付けて、スタンドの支柱を止めている中板とネジ止めします。強度的にはネジは数個で十分なのですが、人工大理石を使った中板としっかり留めたかったので、多めのネジで留めています。それから、鬼目ナットはツバ付きを使っていますが、ここはツバ無しを使うべきところでした。そのうちに気が向いたら取り替えます。

 

 

 

左は完成したスタンドにScan-Speakのシステムを載せています。右は今回支柱を流用したタオックのHST-60HBです。

 



これで、ようやく音楽のある日常が戻ってきました。