時々、円形バッフルは避けるようにとの記述を見かけますが、本当のところどうなのでしょうか。音響物理学に精通した人に聴いてみたいですね。
確かに、The Edgeでスピーカーユニットの ”中心のみ” から音が発せられる場合、その応答特性は下記のように1kHz以上の帯域でうねりが出ます。しかし、現実的にそのような点音源のスピーカーユニットが存在するのでしょうか。
The EdgeのマニュアルでもSpeaker source densityの値は使用するユニットにも依存するので実測して決めると説明されています。Speaker source densityを12に設定すると下記のような結果になります。
下記はSpeaker source densityの値を1, 2, 4, 8, 12と変化させた時の結果です。理想的な点音源の時のみ特異な特性を示しているのが分かります。
円形バッフルでもユニットをオフセンターにマウントすれば、上記のうねりは低減されますが、私にとっては音響的な利点より視覚的な違和感の方が勝ります。時々、ルームアコースティックの観点から部屋を斜めにして使うと定在波の影響が低減でるので選択肢の一つとして挙げらているのを見かけますが、意図は分かりますが、私には視覚的な違和感の方が勝ります。慣れの問題なのでしょうか?
物理的な特性とのバランスを取りながら、自分の美意識にかなった機器や部屋で音楽を楽しみたいですね。