アコースティック・リヴァイブ社のスピーカーケーブル 「SPC-REFERENCE-TripleC」 を自宅試聴しました。今回は「SPC-REFERENCE-TripleC」 2mペアを3セットお借りできましたので、Mid-Low, Mid-High, High用のケーブルを入れ替えて試聴しました。
現在使用している NanoTec #79NANO3 と Zonotone 7NSP-Shupreme1
SPC-REFERENCE-TripleC
次に、High用とMid-High用のケーブルを NanoTec #79NANO3 から SPC-REFERENCE-TripleC に替えました。劇的な変化では無いですが、広いサウンドステージは保ったまま、焦点が合い、芯のある感じの音となりました。下方リニアリティも高く、Accutonのユニットの良さがより感じられます。
SPC-REFERENCE-TripleC の価格(1m 6000円)なら購入したい気持ちになります。主観的ですが、アコースティック・リヴァイブのホームページに書いてあったようにコストパフォーマンスは高いです。
最後に、HighとMid-Highには SPC-REFERENCE-TripleC を繋いで、Mid-Lowのケーブルを Zonotone 7NSP-Shupreme1 から SPC-REFERENCE-TripleC に替えました。流石に駄耳を持つ私でも違いが聴き取れます。
Zonotone 7NSP-Shupreme1 ではエネルギー感がありながら彫りの深さを感じる音ですが、SPC-REFERENCE-TripleC では音が淡泊に聴こえます。しかし、SPC-REFERENCE-TripleC の音の方が本来のAccutonの音を表しているのではと思わせる音楽表現です。
Mid-LowにSPC-REFERENCE-TripleC を使った場合、明瞭でタイトな中低音が得られるのですが、量感がもう少し欲しくなります。マルチアンプ方式の自由度の高さを活かして、Mid-LowをLowとスタガーさせて聴いてみました。
Mid-LowをLowとスタガーさせる使い方は以前も試したことが有ったのですが、Mid-Lowの太鼓型エンクロージャーに不要な低音の振動を与えたくなかったものですから、一般的なクロスの方式を採用していました。しかし、SPC-REFERENCE-TripleC を使った場合、Mid-LowをLowとスタガーさせることによって、我が家のシステムでは低音の量と質の両立が可能と感じました。
定点観測用の音源を色々聴いてみて、久しぶりに聴きたくなったのが鬼太鼓座のCD 「FUJIYAMA」 です。SPC-REFERENCE-TripleC の正確で明瞭なサウンドステージが期待できそうです。
フルボリュームで鬼太鼓座のCD 「FUJIYAMA」を聴いてみました。結果は大満足! 音楽性とオーディオ的快感を味わいました。スピーカーが消えて、サイズの異なる和太鼓の音があるべき位置・高さ・奥行で鳴っています。CD(44kHz,16ビット)からこのような音がきけるのですから驚きです。
Mid-Low用のケーブルを SPC-REFERENCE-TripleC から Zonotone 7NSP-Shupreme1 に戻してみると、低音のスピード感が減少して、音がまったりと聴こえます。この自宅試聴の期間中に、私の脳が SPC-REFERENCE-TripleC の音をより自然に感じるようになったみたいです。Accutonのユニット全てを SPC-REFERENCE-TripleC で統一したことによって、音色だけではなく、より位相の合った音になったようです。
Zonotone 7NSP-Shupreme1 はソニーのドライバー SUP-T11 と相性が良さそうな感じですので、後日試してみます。柔らかいバイオリンの音色が聴けそうです。
我が家の環境という条件は付きますが、Accutonのスピーカーシステムと SPC-REFERENCE-TripleC との相性の良さが確認できました。願わくば他のメーカーの切り売りケーブルが自宅試聴できればよいのですが、私の知る限りそのようなサービスは無いようですので、ベストな選択ではないかもしれませんが、ベターな選択であることは確認できましたので、SPC-REFERENCE-TripleC を購入する予定です。
今年の我が家のバラは悲惨な状態です。私が殺菌剤の濃度を濃くし過ぎて散布したのが原因です。多少濃くても大丈夫だろうと思ったのが大きな間違いでした。反省。