Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

「サンプリングレートの高さよりビット数が大切です」

ステレオサウンド177号(2011 Winter)にリン・レコーズのビジネス・マネージャーであるキャロライン・ドゥーリーさんのインタビューが258ページに載っています。ほとんどの読者には目にもとまらなかった記事かもしれませんが、ドゥーリーさんが我が意を得たりのコメントをされていますのでご紹介します。
 
「私たちが大切だと考えているのは、サンプリングレートの高さよりも、ビット数です。特に24ビットであることにこだわっています。なぜなら、耳で聴いた場合、サンプリングレートの高さよりも、ビット数の違いのほうが分かりやすいからです」
 
もし、ドゥーリーさんがマーケティング畑の人だったら、このような実直なコメントはされなかったのではと思います。私もハイレゾの音源を聴き始めて感じるのは、CDの16ビットから得られる約90dBのダイナミックレンジでは特に交響曲の再生には不十分です。120dB近いダイナミックレンジが得られる24ビットは悪く無い仕様と思います。
 
最近では、32ビットや384kHzと言ったようなマーケティング分野に近い所で数値競争がなされつつありますが私的にはナンセンスな話です。リン・レコーズ社のように、本質的なところでハイレゾ音源の良さを一般のオーディオファンに分かって貰うような努力をしてほしいものです。
 
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