Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

オーディオルームの残響時間の測定

我家のオーディオルームの残響時間の測定をしましたので紹介します。部屋は鉄筋コンクリートの洋室、サイズは約8畳です。スピーカの配置は、ステレオサウンドやMJ誌でおなじみの石井伸一郎氏奨励の横置きを採用しています。

左の図はサーロジックのSV(ステンベール)パネルのみで、基本的には吸音材は無しの状態の残響時間の結果です。 右の図は吸音材をサーロジックのSV(ステンベール)パネルの後側に設置した時の残響時間の結果です。MJ誌の音響空間クリニック(前田欣一郎氏担当)の過去数年間の残響時間の測定結果をみると、私のオーディオルームはかなりデッドな部類に入るようです。しかし、SVパネルのおかげでしょうか、または私の耳の方が慣れていまったのか再生音はデッドな感じはあまりしません。
 
傾向としてはサーロジックのホームページに記載されている奨励曲線に近いかな?と思っていますがいかがでしょうか。100Hz以上がフラット、100Hz以下は増加傾向が望ましいと述べてあります。測定にはなるべく直接音をマイクが拾わないように注意してあります。5か所ほど場所を変えて測定しましたが、100Hz以下は少し変わりますが、100Hz以上は常に0.15sesc付近でした。
 
左の図はSVパネルのみ、右の図はSVパネル+吸音材追加した時の残響時間特性です。
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下記の図は500Hzでの残響減衰特性です。測定に必要な十分なS/N比が確保されているのが分かります。
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左の写真がスピーカ側の全景、右の写真は今回の残響時間の測定時のため使用した吸音材です。吸音材はSVパネルの後ろに置いてありますので見た目は変わりません。吸音材の量は、試聴と音響測定を繰り返しながら調整していきます。
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リスニングポイントの真上に梁があり、その近くに下の写真にあるようにサーロジックの拡散スカラ・ホールを設置していま す。拡散スカラ・ホールの中にも少量の吸音材をいれています。
 
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次回は、残響時間の測定に使用した機材・ソフトウェアの説明をする予定です。