Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

サーロジック LVパネルが戻ってきた?

週末にスピーカー側に有ったサーロジックのパネルは、また懲りずに我家のオーディオルームに戻ってきました。フロント側が駄目ならリア側はどうでしょうか?
 
写真1が先週末までの状態で、リスニング側にはサーロジックのパネルは無くインテリア的に美しい状態です。フローリングから30cm位のところにある黒い物体は吸音材です。見た目にはこれも無いに越したことは無いのですが、一応許容範囲という事で我慢します。一番下にある図1の赤線がこのセットアップ時の音響特性です。60Hzのディップは縦と横の定在波の合成だと思います。120Hz付近のディップは縦と横の2倍の周波数の定在波の合成です。データ的にはこの状態が一番定在波の影響がでています。
 
写真1. リスニング側、インテリア的に美しい状態
(素敵な椅子のおかげで、男の隠れ家的な写真となりました
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写真2はリスニング側にサーロジックのパネル6枚を配置した時の物です。一番下にある図1の緑線がこのセットアップ時の音響特性です。120Hz付近のディップがパネル無しと比べるとほんの少し改善されているのが分かります。
 
写真2. サーロジック LVパネル6枚設置 ケース1
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写真3はリスニング側にサーロジックのパネルを6枚から8枚に増やして配置した時の物です。一番下にある図1の紫線がこのセットアップ時の音響特性です。120Hz付近のディップがパネル無しと比べるとかなり(約10dB)改善されているのが分かります。
 
写真3. サーロジック LVパネル6枚設置 ケース2イメージ 2
 
写真4はリスニング側にサーロジックのパネル6枚を椅子から少し放して配置した時の物です。一番下にある図1の青線がこのセットアップ時の音響特性です。120Hz付近のディップがパネル無しと比べるとかなり(約10dB)改善されているのが分かります。データ的にはこの状態が一番定在波の影響が少ないです。
写真4. サーロジック LVパネル8枚設置 ケース3イメージ 3
 
写真1-4の状態でリスニングポジションでの定在波がどのように変化するかを示しています。LVパネル無し(赤線)の状態が一番120Hz付近のディップが一番大きいです。LVパネルを追加することによって定在波が少なくなっているように見えますが、これはただ定在波のディップのできる位置が移動したに過ぎませんので、LVパネルを導入すると定在波を無くすことができるとは有りません。私の理解が間違っていたらゴメンナサイ。
 
それで、肝心な再生音はどのように改善・改悪されたのでしょうか。やはり、LVパネル無しの音は低音に弾力感が少し足りないように聴こえます。音の艶や立体感も一歩後退したようです。LVパネルを設置すると低域にグルーブ感がでてドラムスやベースの音程が明確になったような気がします。
 
私の愛聴盤であるキースジャレットのケルンコンサートではいかにピアノの打楽器的な躍動感、そしてその後の余韻と静寂が表現できるとよりこの神がかり的な即効演奏の凄さが体感できます。オーディオ愛好家ならピアノの一音一音がスピーカーから弾け飛ぶ位のエネルギー感は表現したいものです。
 
図1. 上記の音響特性結果
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