Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

OTOTEN2024に行ってきました

特にこれと言って聴いてみたい機器があった訳ではありませんがOTOTEN2024に行ってきました。DF-75ショックで、最近の私には物欲はないのです。

 

 

そう言いながらもオーディオテクニカのブースには2時間ほど滞在して、評論家の角田郁雄氏がMCをなされたセッションでMCカートリッジの新製品AT-1000Xを最後方の中央で立って試聴させて頂きました。AT-1000Xは発電コイルをスタイラスの真上に配置した構造をしています。その恩恵でしょうか、立ち上がりの速さ、そして音場の半端ないくらいの広さが印象に残りました。ない袖は振れませんが、野次馬根性で、FIDELIX製の同タイプのカートリッジMC-F1000と比較試聴したくなります。

 

 

 

AT-1000Xのセッションの後、ART3兄弟の紹介がオーディオテクニカの開発担当者からありました。私は鉄心タイプのAT-ART9XIを昨年12月に購入しましたが、同価格の空芯タイプのAT-ART9XAは試聴しませんでしたので、もしかしたら、後者の方が良かったのではと迷いがありました。しかし、今回の試聴で、駄耳の私には両者の違いが分かりませんでしたので、私の迷いは消え去りました。めでたしめでたしです。

 

 


しかし、ワンランク上のAT-ART20は私が予想していた以上に素晴らしい鉄心型のMCカートリッジです。私がアイアンマンと呼んでいるデザインの良さが音にも表れています。AT-ART9XIが好奇心旺盛で伸び盛りの青年だとすると、AT-ART20はファッションセンスおよび教養豊かな洗練された紳士のようです。

物欲は無くなったと言っている私ですが、AT-ART20を眺めながらレコードを聴くと心が豊かになりそうな気がします。しかし、同じくらいの予算ならScan-Speakのユニット21WE/4542T00が購入できますので、究極の選択と言うほどではありませんがもう少し悩んでみます。