ここ数日、山崎ハコにハマっています。
昨年のオフ会でK&Kさんが持参された音源の一つ、山崎ハコが歌う「てっせん子守唄」が印象に強く残っています。ハコさんの歌声、歌詞・演奏・録音どれをとっても素晴らしいです。
てっせん子守唄が一曲目に収録されているCD「てっせんの花 」の2014年に発売されたリマスター盤が欲しかったのですが、中古版のみで価格もそれなりにしましたので、にわか山崎ハコファンの私は「山崎ハコ ハ・コ・で・す 1975-2014」で山崎ハコの世界を味わっています。そのCDに収録されている「てっせん子守唄」の音源は「てっせんの花 」に収録された音源とは残念ながら異なります。「てっせんの花 」の演奏・録音の方が何倍も私の好みの印象ですが、しょうがないですね。
「山崎ハコ ハ・コ・で・す 1975-2014」は、全収録曲を山崎ハコ自身がセレクトして、収録曲ごとに彼女のコメント掲載されています。私が特に心を動かされたのは、女の情念や怨念を歌った曲です。
- 心だけ愛して
- きょうだい心中
- 織江の唄
- てっせん子守唄
- ざんげの値打ちもない
ブックレットの歌詞を眼で追い、山崎ハコのコメントを読みながら、山崎ハコのヴォーカルを耳で聴くと、日本の高度成長期、標準語と方言の垣根がまだまだ高い時代、地方で生まれ育った私には曲に書かれているような辛い経験は直接していなくても、心にグッとくるものがあり、気がつくとに涙が頬を濡らしています。東京育ちの女性(妻)はどのように感動するのでしょう。生まれ育った故郷を離れて半世紀、山崎ハコの歌に今でも感動できる自分が嬉しいです。これも、オーディオのおかげです。
YouTubeで「山崎ハコ 懺悔の値打ちもない 織江の唄」を観ました。この収録は山崎ハコが何歳の時のものかは分かりませんが、表現者として一番良い時だと私には思えます。YouTubeに言葉は分からないが感動したと海外の方々のコメントが多数あります。やはり、人と人、心に通じるものがあるようです。妻にこのサイトを紹介しましたら、桜木紫乃さんの小説に登場する女性を連想したとのことでした。
是非、家族が寝静まってから部屋を暗くして一人で聴いて(味わって)ほしい曲です。
オフ会から人との出会い、そして、心にしみる音楽との出会いがありました。