Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

Grandioso T1とEsoteric P0の設計思想

Esoteric から最近発売されたターンテーブル Grandioso T1が技術的な観点から気になります。経済的な観点からは私には縁のない世界の製品ですが、それはそれとして …

 

なぜ、私がGrandioso T1に惹かれるかと言うと、1997年発売された私の愛器の一つであるP0の設計思想をGrandioso T1にも感じるのです。

 

カタログからの抜粋になりますが、下記がGrandioso T1の特徴です。

● 特許を取得した独自の非接触ドライブ方式「ESOTERIC MagneDrive System」搭載。
● マグネフロート方式プラッターで軸受けの摩擦抵抗を大幅に低減。
● メインシャーシ、モーターユニット、電源 ユニットによる3ピース構成。

 

下記はGrandioso T1(左)とP0(右)の外観の写真になります。雰囲気が似ていると思うのは私だけでしょうか。洗練されたエレガントさはないデザインと感じられる方も居られるかもしれませんが、製品の設計思想が表現されていると私は思います。まるで、表現したい音が見えるようなデザインです。

 



下記はGrandioso T1とP0の機構部の写真です。T1ではマグネフロート方式プラッターに加えてマグネティックドライバーの距離を変えて、音質の変化を楽しむ設計になっています。一方、P0の設計はピックアップ部にロスレス・スレッド送り機構を採用、そして、デジタル・サーボを採用してトラッキング・フォーカス・スピンドルのサーボの量をユーザーが任意に調整することで音質の変化を楽しむこともできます。

 



TechDAS Air Force OneとGrandioso T1を同じ環境で聴いてみたいものです。もちろん、その時のカートリッジはDS AudioのGrand Masterで私的には決まりです。もし、今年ダイナミックオーディオのマラソン試聴会が開催されていたら聴けたかもしれないと思うと、その中止の決定がちょっと残念です。

 

Grandioso T1はランボルギーニフェラーリなどと同様、私には手の届かない製品ですが夢のある製品を雑誌を通じてのみでも身近に感じられるのは楽しいですね。価格を抑えて実用に徹した製品はもちろん大事ですが、それのみとなると特に趣味の世界、夢が無くなります。いつかはランボルギーニまたはGrandioso T1、それが仕事や生きることの励みにもなります。

 

*今回使用した画像のGrandioso T1はESOTERICのホームページ、Esoteric P0 はオーディオの足跡のサイトからの転載です。