Myu Audio日記

オーディオ関連のブログです。

「トランス式アッテネーター」ホーンドライバーのレベル調整

1年以上まったく鳴らしていなかった我が家のホーンシステムでしたが、オーディオ仲間のゴンザエモンさんから「SONYのシステムもたまには音出しをしてあげてください」とのコメントを8月に頂いて、涼しくなった9月に入って重い腰を上げた私です。
 
その後、ホーンシステムの間に置いてあった高さ1m、幅2.6mのCDラックを移動、音響測定と聴感テストを繰り返してチャンネルデバイダーのクロスオーバー周波数、減衰量、タイムアライメント、レベル調整を行いました。あくまでも、以前の我が家の音との比較ですが、ホーンシステムから私自身かなり納得のいく音楽再生ができるようになったと感じています。
 
今回はそのホーンシステムの音質改善に貢献してくれた「トランス式アッテネーター」のお話です。宜しかったら、お付き合いください。
 

 
 
我が家のホーンシステムはマルチアンプ方式でソニーのユニットを駆動しています。ドライバーの能率は110dB/W@1mで、ウーファーより12dBも高く、何らかのレベル調整が必要になりますので、我が家では、下記の組み合わせで行っています。
  • トランス式アッテネーター
  • パワーアンプのゲイン調整
  • デジタルチャンネルデバイダーのアナログ式アッテネーター
  • デジタルチャンネルデバイダーのデジタルボリューム

 

先日、ボロトレーンさんと友人のSさんをお招きしてオフ会を行いましたが、その前日、ホーンシステムの音は優しくて聴き疲れしないのは良いのですが、鮮度感や音数が少ないなと感じるようになりました。Accutonのスピーカーシステムと比べて(当家比)の話です。なにがその要因なのかなと思いながら、スピーカーシステム回りを観察すると、トランス式アッテネーターに目が止まりました。

 

使用しているのはバイファイラー巻きが特徴のイシノラボ製マッチングトランス Masteres M-BF8030 です。元々は低内部抵抗SEPP回路真空管パワーアンプのマッチング用として設計され、公称インピーダンス比 は 80Ω:8Ω、周波数特性は 10 〜 20kHz (-0.5dB以下)、容量は30W(@30Hz)です。

 

イメージ 1

 

 
我が家では400Hz以上の使用になりますので、もう一回り小さいコアボリュームのものの方が良さそうです。そう言えば、ホーンツィーターに使っていたWoody&Allenさんが家庭向け2wayホーンスピーカー用に開発された非絶縁型のトランス式アッテネーター ATT-100W があるのを思い出しました。
 
両トランス式アッテネーターの周波数特性の差はほとんどないようですが、設計時に想定された用途が異なりますので、巻数やコアの大きさがかなり違います。今回の用途には ATT-100W の方が良さそうですので試してみました。
 

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比較試聴の結果です。M-BF8030 から ATT-100W に変えると、明瞭度と音数が私の好みの方に変化しました。先日発売されたある雑誌である評論家が電源ケーブルの試聴で使った表現「腰が抜ける程の激変して驚いた」と私も言いたいところですが、私の感性では差はわずかでした、しかし、元には戻れない程の差は私にも感じられました。
 
ボロトレーンさんとSさんに褒めて頂いたホーンシステムですが、 ATT-100W も貢献していたようです。注文していたCD二枚が届きましたので、今宵は音楽三昧の予定です。
 
 
オーディオの秋、満喫しています😀